ロシア兵の死者、1日あたり824人とウクライナ 侵攻当初以来の多さと

A Ukrainian soldier walks in Bakhmut.

画像提供, Reuters

画像説明, ウクライナ東部バフムート市内を歩く同国軍兵士。同市には5万人が暮らしていたが、現在は2000人ほどしか残っていない

ウクライナでのロシア兵の1日あたりの死者数が今月に入り、侵攻1週目以降で最多になっていると、ウクライナのデータが示している。

ウクライナのデータによると、2月になってロシア兵は1日あたり824人死亡している。

このデータは英国防省がツイッターで取り上げた。検証不可能だが、英国防省は傾向として「おそらく正確」だとしている。

ウクライナによると、1日あたり824人という最近のロシア兵の死者数は、昨年6~7月の4倍以上に相当する。当時は1日あたり172人ほどが死亡していた。

ウクライナ軍は、本格侵攻以降のロシア軍の死者を13万7780人としている

英国防省は最近のロシア兵の死者増について、「訓練を受けた人員、調整、資源が前線各地で不足しているなど、さまざまな要因」が理由となっている可能性があると指摘。

ウクライナについても、「高い消耗率に苦しみ続けている」とした。

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ウクライナ当局は最近、ロシアが「大攻勢」をかけ始めたとしている。

ただ、ウクライナ国家安全保障国防会議(NSDC)のオレクシー・ダニロウ書記は、ロシアがこの作戦で「大問題」に直面しているとも説明。

「我が軍は(ロシア軍を)きわめて強力に撃退している」、「相手は計画した攻勢をすでに徐々に進めているが、(ロシアが)想定した通りにはなっていない」と述べた。

バフムートを制圧とワグネル

ウクライナでは先週、退任予定のオレクシイ・レズニコフ国防相が、本格侵攻から1年となる今月24日ごろにロシアが新たな攻勢をかけるとの見通しを示した

東部バフムート周辺では、非常に激しい戦闘が続いている。バフムートの戦略的重要性は疑問視されているが、戦闘が長引いていることから、制圧は象徴的な意義が高まっている。

そうしたなか、ロシアの雇い兵組織ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏は12日、バフムート近くの集落を制圧したとテレグラムに投稿。

「今日、クラスナ・ホラの集落がワグネルPMCの攻撃隊に占拠された」とした。

プリゴジン氏はまた、バフムートへの攻撃でワグネルをたたえるとともに、ロシア軍の役割は小さいと主張。「半径約50キロ内にはワグネルPMCの戦闘員しかいない」と書いた。

この声明は、ロシア軍とワグネルの以前からの緊張関係を示唆している。

ロシアが先月、東部の町ソレダルを制圧したとき、プリゴジン氏はワグネル戦闘員が一帯を完全に掌握したと主張。戦闘にはワグネルの部隊しか参加しなかったとした。ロシア国防省はこれを正確ではないとした。

ウクライナ、西側に供与を急ぐよう求める

ロシア軍は昨年11月に南部の主要都市ヘルソンから撤退して以降、ウクライナでほとんど前進していない。

それでも先月、バフムートの北にある町ソレダルを、激しい戦闘の末に占領。バフムートを制圧すれば、より大きな都市のクラマトルスクやスロヴィヤンスクに向けた前進が可能になる。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、想定されるロシアの攻撃をはね返すのに必要だとして、重火器の提供を急ぐよう西側各国に訴えている。

アメリカは先週、ウクライナが攻撃範囲を2倍にできる長距離ミサイルの供与に合意した。

だが、ゼレンスキー氏は戦闘機の供与を西側に求めている。先週、英議会を訪問した際には、「強力なイギリスの戦闘機について前もってお礼を述べておきます」と述べた。

ウクライナ東部地図