ポーランド大統領、ウクライナへの戦闘機供与は「簡単ではない」 BBC単独取材

ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領は11日、ロシアによる侵攻が続くウクライナへのF16戦闘機の供与について、「非常に重大な決断」であり「簡単にできることではない」と、BBCの単独インタビューで語った。
ドゥダ大統領は、BBC番組「サンデー・ウィズ・ローラ・クンスバーグ」の司会を務めるローラ・クンスバーグ前政治編集長の取材に応じた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアとの戦争に勝つには戦闘機が必要だと各国に訴えている。
ウクライナの隣国であるポーランドは侵攻開始以降、ウクライナを最も声高に支持してきた国の一つ。
先月にはポーランドを含む欧州11カ国が、ウクライナへの追加の兵器供与を表明した。これには戦車や弾薬などが含まれる。

戦闘機の供与は「深刻な問題」もたらす
ポーランドの首都ワルシャワでBBCの取材に応じたドゥダ大統領は、F16戦闘機の供与は「深刻な問題」をもたらすだろうと述べた。その理由として、ポーランド空軍が所有するF16戦闘機は50機未満で、「十分な数ではなく(中略)もっと多くの機体が必要」なことを挙げた。
そして、F16のような戦闘機には「非常に重要なメンテナンスの必要性」があるため、「数機送るだけでは不十分だ」と強調した。
また、ポーランドは北大西洋条約機構(NATO)の一員であり、戦闘機の供与は一国の判断ではなく「共同決定」のもと行われなければならないとした。
戦闘機の供与をめぐっては、NATOが直接戦争に巻き込まれる事態につながるのではないか、さらにはロシアとの戦争に引き込まれるのではないかとの懸念が出ている。ドゥダ氏は侵攻が始まった当初は、戦闘機の供与は「ウクライナでの戦闘への軍事干渉を招く」ことになると述べていた。

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ドゥダ氏はゼレンスキー氏の熱心な支持者の1人で、 歩兵戦闘車や大砲、ドローン、弾薬といった重火器の主要供給者として多大な軍事援助を行ってきた。
ここ数週間では、他の同盟国に戦車の提供を約束するよう熱心に働きかけている。
ポーランドはまた、何百万人ものウクライナ人に避難場所を提供してきた。
先週イギリスなど欧州数カ国を訪問したゼレンスキー氏は10日、ワルシャワも訪れてドゥダ氏と面会した。

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ドゥダ氏は「ウクライナには常に兵器が届けられなければならない。(中略)武装が必要だからだ」との強い考えを示している。ただ、少なくとも短期的には、ポーランドや他の同盟国が大量の戦闘機を送る可能性は低いと、同氏が考えていることは明らかだ。
イギリスも同様に、当面の間はウクライナに戦闘機を供与するのは現実的ではないとしている。
ドゥダ氏ら各国指導者は、自国への脅威を感じていると強調している。
ドゥダ氏がワルシャワでロシアの侵攻について話した内容と、イギリス議会で話されている内容は、まるで違う。ポーランドは、北部でロシアの飛び地カリーニングラードと接しており、ワルシャワからその国境までは320キロほどしか離れていない。









