アメリカ、ウクライナに地対空ミサイル「パトリオット」供与の見通し 米報道

A US Patriot missile system used in a joint training mission with Israel in 2018

画像提供, Getty Images

画像説明, 2018年のイスラエルとの合同訓練で使用されたアメリカの地対空ミサイルシステム「パトリオット」

アメリカがウクライナに対して、地対空ミサイルシステム「パトリオット」を近く供与する見通しであることが明らかになった。複数の米メディアが13日に報じた。

複数の当局者によると、ジョー・バイデン大統領が今週中にも供与について発表する可能性が高い。

ウクライナではロシア軍の攻撃で民間人が死亡し、大規模な停電が続いている。ウクライナは以前から西側諸国に対し、さらなる防空支援を求めてきた。

「パトリオット」はアメリカの最新鋭の防空システム。供与は限定的なものになるとみられ、実際にウクライナに送られる台数はわかっていない。

供与が承認されれば「パトリオット」は数日中にウクライナ側に送られ、ドイツ・グラーフェンヴェーアにある米軍基地でウクライナ兵が訓練を受けることになるだろうと、当局者は話している。

ロシア政府は14日、ウクライナに提供されれば「パトリオット」はロシアにとって正当な攻撃目標になるとの認識を示した。

ロシアの攻撃が続く状況で

ウクライナの首都キーウが複数の爆発に見舞われる中、「パトリオット」の供与をめぐる報道が流れた。

ロシア軍は10月以降、ウクライナのエネルギーインフラを標的とした攻撃を繰り返している。

ウクライナは数カ月前からアメリカに防空支援の強化を求めている。

米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー報道官は先週、ロシアとイランが全面的な防衛協力関係を築いているとの見方を示した

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Presentational white space

「パトリオット」はアメリカが保有する最新鋭の防空システムとされ、ミサイルは1発あたり約300万ドルだと、米紙ワシントン・ポストが2017年に報じている

1980年代に使用が開始されて以来、十数カ国が購入している。太平洋地域や欧州のアメリカの同盟国やサウジアラビアでも使用されている。

この砲台にはミサイル発射装置やレーダー、指揮統制センター、その他の支援車両が含まれ、運用と維持には大規模なチームが必要となる。