米誌タイム「今年の人」にウクライナのゼレンスキー大統領

画像提供, Twitter/@TIME
米誌タイムは7日、毎年末に発表している「パーソン・オブ・ザ・イヤー」(今年の人)に、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と「ウクライナの精神」を選んだと発表した。
「今年の人」は、過去12カ月間に世界に最も影響を与えたとされる出来事や人物が選ばれる。
今年の最終候補には、イランの抗議デモ参加者、中国の習近平国家主席、アメリカの最高裁判所なども残った。
同誌のエドワード・フェルゼンソール編集長は、今回の選出について、「覚えている限りで最も歴然とした」決定だったと述べた。
「いかに分断しているかが、この世界の定義になってい久しいが、(ウクライナでの戦争をめぐる)この大義とこの国をめぐっては、世界が団結した」
同編集長はまた、「ウクライナの精神」は世界中のウクライナ人を指していると説明し、「陰で戦った」多くの人々も対象だと話した。その中にはたとえば、何千食もの食事をウクライナ国民に無料で提供したシェフのエウヘン・クロポテンコ氏や、ロシアの捕虜になって3カ月後に解放された衛生兵のユリア・パイェフスカ氏も含まれるという。
ゼレンスキー氏については、ウクライナ国民を奮い立たせたと評価。ロシアの侵攻に抵抗したその勇気は、国際的に認められているとした。
「勇気は伝染する。ゼレンスキー氏が戦時のリーダーとしたのは、そのためだ」
「今年の人」の特集号の表紙には、ゼレンスキー氏の周囲にさまざまな関係者が描かれている。戦争で負傷した人を救おうとウクライナ入りした、イギリス人の外傷外科医デイヴィッド・ノット氏もその1人となった。
イランの女性たちは「今年の英雄」に
タイムはまた、「ヒーローズ・オブ・ザ・イヤー」に反政府デモが続くイランの女性たちを、「エンターテイナー・オブ・ザ・イヤー」にはKポップのバンドのブラックピンクを、それぞれ選んだ。
さらに、「アスリート・オブ・ザ・イヤー」には米野球選手のアーロン・ジャッジ氏を、「アイコン・オブ・ザ・イヤー」にはマレーシアの女優ミシェル・ヨー氏を選出した。
昨年の「今年の人」だったイーロン・マスク氏は、今回も再び最終候補に名前が挙がった。同氏が最高経営責任者(CEO)を務めるテスラは昨年、世界で最も価値の高い自動車メーカーとなった。
タイムの「今年の人」は1927年からの恒例となっている。かつては「マン・オブ・ザ・イヤー」と呼ばれていた。
過去に選ばれた人には、ドイツの独裁者だったアドルフ・ヒトラー(1938年)、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(2007年)もいる。
過去10年の「今年の人」
- 2021年 - イーロン・マスク氏(テスラCEO)
- 2020年 - ジョー・バイデン米大統領、カマラ・ハリス米副大統領
- 2019年 - グレタ・トゥーンベリ氏(環境保護活動家)
- 2018年 - 「ザ・ガーディアンズ」(故ジャマル・カショジ氏などのジャーナリストたち)
- 2017年 - 「沈黙を破った人たち」(MeToo運動を始めた女性たち)
- 2016年 - ドナルド・トランプ米大統領(当時)
- 2015年 - アンゲラ・メルケル独首相(当時)
- 2014年 - 「エボラ・ファイターズ」(アフリカでのエボラ出血熱の流行を抑えるため奮闘した医療従事者たち)
- 2013年 - ローマ教皇フランシスコ
- 2012年 - バラク・オバマ米大統領(当時)










