トゥーンベリさん、米誌タイムの「今年の人」に選出 最年少記録

画像提供, Getty Images
スウェーデンの環境保護活動家グレタ・トゥーンベリさん(16)が、米誌タイムの「今年の人」に選ばれた。1927年に選出が始まって以来、最年少。同誌が11日、発表した。
タイム誌のエドワード・フェルゼンタル編集長は、米放送局NBCで、「地球が今年直面している最大の問題において、彼女は最大の声となった。どこからともなく現れ、世界規模の運動をリードするまでになった」と、選出理由を説明した。
同誌は、「良くも悪くも(中略)その年の出来事にもっとも影響を与えた」人を「今年の人」に選んでいる。
去年は、殺害または収監されたジャーナリストたちを選出。それらの人々を「守護者(Guardians)」と呼んだ。

画像提供, EPA

「各地の活動家と分かち合いたい」
発表を受け、トゥーンベリさんは、「わあ、信じられない! #FridaysForFuture運動のみんなや、いろんな場所にいる環境活動家たちと、この大変な名誉を分かち合いたい」とツイートした。
#FridaysForFuture運動は、トゥーンベリさんが昨年、ほとんどの金曜日に学校を休み、スウェーデン国会議事堂の前に立って環境保護を訴えたことがルーツとなった運動。トゥーンベリさんの取り組みは世界的な反響を呼び、ハッシュタグ#FridaysForFutureをつけたツイートで認知度が拡大した。
9月に米ニューヨークで開かれた国連気候変動サミットでは、「あなた方は、私の夢や私の子供時代を、空っぽな言葉で奪った」、「未来の世代の目はあなたたちに注がれている」などと、政治家たちを強い口調で批判。

気候変動に対する世界規模の闘いを勢いづかせたトゥーンベリさんの名前は、ノーベル平和賞の候補者にも挙がった。
「抜け道の交渉」ばかり
トゥーンベリさんはタイム誌の発表前、スペイン・マドリードで開かれている、国連の気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)で演説。
世界の指導者を、「目標を上げるのを避けるため、抜け道の交渉」ばかりしていると批判した。
そして、「本当の危機とは、政治家や最高経営責任者(CEO)たちが、中身ある行動を起こすかのように見せつつ、実際はずる賢い計算や創造的な宣伝以外、ほとんど何もしていない時のことだ」と述べた。会場からは大きな拍手が沸いた。
さらに、「わずか3週間後には新しい10年に突入する。私たちの将来を決める10年だ」、「いま私たちは、希望を感じられる、どんな兆しも強く望んでいる」と訴えた。

行儀の悪い「がき」
トゥーンベリさんのメッセージは、保守的な著名人などには、よく受け止められていない。
ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領は最近、彼女を「(行儀の悪い)がき」(ポルトガル語でPirralha)と呼んだ。トゥーンベリさんが、アマゾン熱帯雨林で先住民のブラジル人が殺害されていると、懸念を表明したのを受けたものだった。
トゥーンベリさんは一時、ツイッターの自己紹介に「Pirralha」を追加した。
気候変動に懐疑的で、アメリカの環境保護関連法を次々と後退させてきたドナルド・トランプ大統領とも対立。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はかつて、トゥーンベリさんを、「親切だが情報不足のティーンエイジャー」と呼んだ。

一方、欧州委員会は、ヨーロッパにおける化石燃料への依存を低下させ、2050年までにカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量と吸収量を等しくすること)の実現を目指す考えを発表。
欧州連合(EU)指導者たちは12日、具体的な中身を議論する。













