【2022年サッカーW杯】 イングランド、セネガル破り準々決勝へ 次はフランスと対決
フィル・マクナルティ・サッカー担当主任記者、アル・バイト・スタジアム、アル・ホール(カタール)

画像提供, Getty Images
サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会は4日(日本時間5日)、決勝トーナメント1回戦があり、イングランドが3-0でセネガルに完勝した。フランスもポーランドを3-1で破った。両勝者は10日(同11日)に準々決勝で対戦する。
ギャレス・サウスゲイト監督率いるイングランドは、アル・バイト・スタジアムでの試合で、緊張の立ち上がりを見せた。GKジョーダン・ピックフォードが素晴らしい動きで、セネガルのブライユ・ディアのシュートをはじくなど、ピンチの場面もあった。しかしこの時間帯を切り抜けると、強大な攻撃力を見せつけ、セネガルを圧倒した。
この夜のイングランドのスター選手はジュード・ベリンガムだった。前半38分に完璧なクロスを入れ、ジョーダン・ヘンダーソンがこれに合わせて先制点を挙げた。ハーフタイム直前には、フィル・フォウデンとの連係プレーで好機をつくり、最後は主将のハリー・ケインが強力なシュートで2点目を奪った。
ケインはこれが今大会初ゴール。ウェイン・ルーニーが持つイングランド代表通算53ゴールの記録にあと1つと迫り、カタールで歴史を塗り替える絶好の機会を手に入れた。
フォウデンは後半12分にも得点機をつくり出した。左サイドでボールを前に運びクロスを送ると、ブカヨ・サカが見事な判断とタッチでボールを浮かせ、セネガルのGKエドゥアール・メンディの上を越える絶妙なゴールを決めた。
サウスゲイト監督はこの夜、1次リーグのウェールズ戦で2点を挙げたマーカス・ラッシュフォードを外し、サカを復帰させ、フォウデンを信頼し続けた。これが完璧にうまく行った。ラヒーム・スターリングは、自宅で侵入事件が起きたためこの日のラインアップに名を連ねず、イングランドに戻ることになった。
イングランド、攻撃の形を整える
イングランドはセネガルを相手に、ギアを上げるのに時間がかかった。だが、うまくはまった時には、今大会の真の優勝候補にふさわしい創造性と鋭さを見せた。
前半は、ハリー・マグワイアの動きの悪さをセネガルにつかれ、心配がよぎった。危ない場面が2度あったが、次に対戦するフランスのキリアン・エムバペは、これを見逃さないだろう。しかし、ベリンガムが中盤を支配するようになると、イングランドは試合の主導権を握り、順調に勝利へと向かった。
ドイツのボルシア・ドルトムント所属で19歳のベリンガムは、今大会すでに素晴らしい活躍を見せている。この夜はパワーと創造性を示し、さらに評価を高めた。
ベリンガムはまさに現代的な中盤選手だ。2点目をお膳立てしたフォウデンとの連係プレーは、輝ける未来を垣間見せた。
フォウデンも成長している。ウェールズ戦で得点を挙げ、この日は2ゴールをアシストした。イングランドの中盤と攻撃は、フランスおよび無敵のエムバペとの厳しい対決を前にした完璧なタイミングで、形が整いつつある。
ヘンダーソンとデクラン・ライスがベリンガムを躍動させ、サカはフォウデンとのサイド攻撃で、熟練の技と脅威を改めて見せつけた。
ケインは前線で機動力を発揮しており、イングランドにとっては、彼がゴールを決めてルーニーの記録に迫り出したのは良い兆候だ。2020年欧州選手権(ユーロ2020)でそうだったように、ケインは主要大会への出場を努力してかなえなければならないことも増えている。この夜、チャンスで力強いゴールを決めたことで、サウスゲイト監督も喜んだだろう。
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ピックフォードの貢献
イングランドのGKピックフォードは今大会、ほとんど仕事がなかったが、この日はセネガルの攻撃に立ちはだかり、チームに調子を取り戻させる重要な役割を果たした。
イングランドは序盤、守備で苦しんだ。セネガルのディアは一度、絶好の得点機を逃したが、再びチャンスを得て角度のあるシュートを放った。ピックフォードはこれを片手で力強く止めた。
その後、セネガルがリードを許し、イングランドは勢いを保ち続けた。後半は目立った場面はなく、イングランドは余力を残して勝利した。
ピックフォードのイングランド代表での地位は時々、外部から疑問視される。しかし、サウスゲイト監督は彼に全幅の信頼を寄せており、彼もそれを裏切ってはいない。

フランスはポーランドに快勝
アル・トゥママ・スタジアムであった1回戦では、2連覇を狙うフランスが3-1でポーランドを破ってベスト8入りした。
フランスは、オリヴィエ・ジルーが1得点し、同国男子代表としてのゴール数を52に伸ばした。これで、元代表のティエリ・アンリ氏を抜き、最多記録を打ち立てた。また、エムバペが2ゴールを決める活躍を見せた。
ポーランドは、後半のアディショナルタイムにロベルト・レヴァンドフスキがペナルティーキックを決め、1点を返した。











