ハンコック元英保健相、リアリティー番組出演で批判されるも3位に

画像提供, ITV/Shutterstock
イギリスのマット・ハンコック元保健相が、英民放ITVの人気リアリティー番組「I'm A Celebrity…Get Me Out Of Here!」(私はセレブだ、ここから出して!)に出演し、批判を浴びている。27日に放映された最終回では、総合3位に終わった。
この番組は、イギリスの著名人がジャングルなどの過酷な環境で共同生活し、さまざまなチャレンジを行って優勝を目指すというもの。毎年11月に3週間にわたって放送され、今年が第22シリーズだった。
ハンコック氏の出演をめぐっては、与野党などから批判の声があがっていた。与党・保守党は、出演が決まった際、ハンコック氏を一時的に保守党議員団から除外している。
ハンコック氏は最終回で、カエルやウナギ、ミズグモのいるプールでシュノーケルを付けて5分間、水中にいるチャレンジに臨んだ。
チャレンジ後、司会者からなぜ出演を決めたのかと質問されると、ハンコック氏は「自分がどういう人間なのか、見てもらいたかったから」だと話した。
「多くの人が当然のことながら、先入観を持って私のところにやって来るが、私はただ自分らしくいたかった」
「でも、政治家は全般的に、自分の人間らしさが十分に伝わっていないと思う。この番組出演はおそらく、自分がどういう人間か見てもらうための、最も極端な方法だ」

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「多くの人が私のことを知っていると思っているけれども、実際には違う。テレビはマスコミを通じたマット・ハンコックを知っているだけだ」
「自分は今回、まるでカメラがそこにいないようにふるまうつもりで番組に臨んで、実際そうした。番組での自分が、プライベートでの自分だ」
一方で、このシリーズに参加することに神経質になっていたことを認め、他の出演者から厳しい質問を受けることは予想していたと話した。
「ぐいぐい厳しく質問されたが、中には、自分が思っていることをそのまま言えるので、本当に楽しくて解放感のあるものもあった。誰もが知っている私の過去について、とても感情的になるものもあった」
「それについて、私たちは本当に大人の会話をした。感情を揺さぶられたが、攻撃ではなく議論だった」
その上で、「私がここに来たことは賛否両論あると思う(中略)でも私たちは誰もが、多面的な性格を持っている」とも述べた。

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ハンコック氏の出演については、リシ・スーナク首相も批判。議会の会期中に選挙区を離れるべきではないと指摘した。
保守党のティム・ロウトン下院議員は、ハンコック氏が選挙区よりも目立つことを優先したのは「不快だ」と非難。保守党議員団から外されたのは「当然だ」と述べた。
ハンコック氏の選挙区の保守党協会も「深刻な判断ミス」に「失望している」と語った。
11月9日にハンコック氏がオーストラリアのキャンプ地に到着すると、新型コロナウイルス犠牲者遺族の会が、「ここから出て行け!」と書かれた横断幕を掲げた。
ハンコック氏は2018年からボリス・ジョンソン政権で保健相を務め、新型ウイルスのパンデミックではロックダウンなどの対策を主導した。だがソーシャル・ディスタンシングが義務付けられていた2021年6月、当時の不倫相手と公共の場でキスしている様子が監視カメラでとらえられ、辞任した。
しかし、識字障害の支援活動のために番組に参加したというハンコック氏は、視聴者による投票で最終回まで勝ち残った。
ハンコック氏は先に、出演費の一部を選挙区と識字障害の慈善団体に寄付すると話していた。出演費は40万ポンド(約6700万円)と報じられている。
今シリーズの優勝は女子サッカーのジル・スコット選手、2位は俳優のオウエン・ワーナー氏だった。











