イギリスのワクチン接種、6000万回を達成 2回接種完了者は2200万人超
アレックス・クライダーマン、BBCニュース

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イギリスで22日、新型コロナウイルスワクチンの接種回数が6000万回を超えた。英健康安全保障庁(UKHSA)が23日に公表した。
イギリスでは22日、1回目あるいは2回目のワクチン接種を受けた人の数が76万2361人と、1日あたりの接種数としてはこれまでで2番目に多かった。この日までに合わせて2260万人以上が2回の接種を完了した。
同日にはイングランド公衆衛生庁(PHE)が、米ファイザー製と英アストラゼネカ製の新型ウイルスワクチンについて、2回の接種を完了すればインドで確認された変異株にも効果があることを示す研究結果を公表した。
UKHSAトップのジェニー・ハリス博士は、ワクチンを2回接種するよう国民に求めた。
ハリス氏は研究結果について、変異株に対する「ワクチンの有効性を示す初の、現実世界における証拠」だと説明。確実に2回目の接種を受けるよう市民に求めるのが、この研究結果による「率直なメッセージ」だとした。
しかし、同氏はBBC番組「アンドリュー・マー・ショー」で、国内の一部地域で「主流」になっているインド型変異株の危険性を警告。国民に対し、新たなロックダウンを回避するために慎重に行動するよう求めた。

成人の43%が2回の接種を完了
英政府の最新データによると、22日には成人55万6951人が2回目の接種を受けた。これにより、全成人の43%(2264万3417人)が2回の接種を完了したこととなる。
また、成人20万5410人が1回目の接種を受けた。1回目の接種を終えた人の数は合わせて3794万3681人と、全成人の72%を占めている。
1日のワクチン接種件数が最も多かったのは、84万4285人が接種した3月20日。しかし、2回目の接種数としては、22日の接種数がこれまでの最高記録だった4月24日の54万7636人を上回った。
この日の新規感染者数は2235人で、新型ウイルス検査で陽性となってから28日以内に亡くなった人は5人だった。
2種類のワクチンに関する研究を実施したPHEは、入院や死を防ぐのにワクチンがさらに効果を発揮するはずだとしている。
イギリスでは5月9日までのワクチン接種によって、約1万3000人の死や3万9100人の入院を防ぐことができたと、PHEは分析している。
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「素晴らしい節目」
最新の接種状況を受け、マット・ハンコック英保健相は「新型ウイルスとの戦いにおける素晴らしい節目だ」とツイートした。
「国を挙げての取り組みに、ご協力いただいた皆さんに感謝します。接種の連絡が来たら、受けてください」
また、PHEの研究結果によると、2回のワクチン接種が「絶対に不可欠」だとした。
ハンコック氏は、6月21日に予定されるイングランドのロックダウン解除への最終段階に、政府が順調に向かっているという「自信がますます深まっている」と付け加えた。
しかし、プリティ・パテル内相は「すべてにゴーサイン」が出るわけではないとし、「アンドリュー・マー・ショー」で「すべてのルールに従い(中略)慎重に」対応し続ける必要があると述べた。
「これは今や私たちの日常の一部になっており、今後も続いていくだろう。当然これが6月21日のロックダウン解除につながっていく」
イングランドでは優先順位の高い9つのグループに属する人の2回目の接種時期が前倒しとなり、当初は12週間とされていた接種間隔が8週間となった。
これは予防接種・免疫合同委員会(JCVI)が、新たな変異株の脅威に対抗するために接種間隔を短縮するよう勧告したことを受けてのもの。
イングランドの一部地域では、感染者の大半がインドで初めて確認された変異株、「B.1.617」系統に感染している。
PHEの研究では、ファイザー製かアストラゼネカ製ワクチンのいずれかを2回接種した場合、インド型変異株に対し、英ケント州で特定された変異株に対するものと同程度の予防効果が得られるとの結果が示された。
ただ、どちらのワクチンも1回目の接種から3週間が経過すると、インド型変異株に対する効果は33%にとどまった。一方で英ケント型の変異株に対しては50%の効果が示された。
イギリスでは4月から米モデルナ製ワクチンも使用されているが、今回の研究では同ワクチンを接種した人の数が少なすぎることから、研究対象には含まれなかったという。











