エリザベス女王の棺、バルモラル城からエディンバラに到着 各地で大勢の市民が見送り

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英王室のエリザベス女王の棺(ひつぎ)が11日、スコットランド・バルモラル城を出発し、6時間かけてエディンバラに到着した。
沿道に集まった市民はアバディーンシャーからホリールードハウス宮殿へ向かう車列を静かに見送った。車列が通り過ぎたあと、拍手と歓声が沸き起こった。女王の棺はホリールードハウス宮殿で一晩安置される。
チャールズ新国王は12日にスコットランドへ移動し、王室メンバーと共に、セント・ジャイルズ大聖堂まで棺と行進する。

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オーク材でつくられた女王の棺は、バルモラル城の猟場番人6人によって霊きゅう車に乗せられ、女王が愛したスコットランドの私有地バルモラルを後にした。
棺の上には、バルモラル城で摘み取った白いヘザーやダリア、スイートピーなどの女王のお気に入りの花があしらわれた花輪が飾られた。
棺は11日午前10時ごろにバルモラル城を出発。アバディーンやダンディー、そのほかの村や町を経由してエディンバラへ向かった。
バルモラルに最も近いアバディーンシャーの村バラターでは、市民が路上に花を投げ入れた。住民の多くは女王と王室を隣人だと思っていた。
アボインでは市民が静かに見送る中、バグパイプの音が響いた。
エディンバラの街中でも車列が通った際には静寂に包まれ、その後群衆から拍手が起きた。
エディンバラ城とホリールードハウス宮殿を結ぶ大通り「ロイヤル・マイル」には何千人もが集まり、敬意を表した。

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エリザベス女王の娘アン王女は夫のティモシー・ローレンス中将と共に、車列の2台目の車に乗って約280キロの道のりを移動した。
アン王女は、女王の公邸ホリールードハウス宮殿に運び込まれる棺にカーツィー(ひざを折って身を低くするお辞儀)をした。
ヨーク公アンドリュー王子とウェセックス伯爵エドワード王子夫妻も、宮殿スタッフと共にお辞儀をして棺を出迎えた。
棺はセント・ジャイルズ大聖堂に24時間安置され、一般市民の弔問も受け付ける。

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19日に行われる国葬に向けて、棺は13日にアン王女と共に、エディンバラ空港からロンドン北西部ノースホルト空軍基地を経由してバッキンガム宮殿に戻る。
イギリスは19日の国葬が終わるまで国全体で喪に服している。
女王の死去を受け、数日間にわたって、憲法が規定する儀式的な一連の行事が行われる予定。
「ママを亡くしたみたい」
群衆の中には、北アイルランドのバンガーからエディンバラを訪れていたという男性もいた。ディリオン・ヘイさんは、この後飛行機に乗らなければならないが、できる時に敬意を表したいと思い足を運んだと語った。
車列が到着する4時間も前に駆け付けたというリンダ・マキチンさんは、「ママを亡くしたような感じ。私の人生の中に女王がいなかったことがなかったので。歴史的な出来事だし、きっとあの人のような女王は二度と現れない」と話した。

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こうした中、ロンドン郊外ウィンザーには何千人もが集まった。道路は閉鎖され、ウィンザー城の門の外では花やメッセージカードを手向ける人が後を絶たなかった。
ロンドンのバッキンガム宮殿近くにあるグリーンパークでは、何千もの花が手向けられ、人々が女王をしのんだ。

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スコットランドなどで新国王の即位を布告
スコットランド、ウェールズ、北アイルランドでは、チャールズ新国王(73)の即位が正式に宣言されるのに合わせて、大勢が集まった。
「王位継承評議会」は10日午前10時、ロンドンのセント・ジェイムズ宮殿に集まり、チャールズ国王の即位を布告した。女王の死去に伴い国王は自動的に即位していたが、正式に発表された。
スコットランド、北アイルランド、ウェールズでは11日正午に同じ布告が読み上げられた。世界各地の英領でも同様に行われた。

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チャールズ国王はパトリシア・スコットランド英連邦事務局長と面会するため、バッキンガム宮殿近くの居宅クラレンス・ハウスから宮殿へと移動。沿道に集まった何百人もの市民から声援を受けた。
その後、英連邦14カ国の高等弁務官を招き、ウィンザー城にあるセント・ジョージ礼拝堂のウィンザー首席司祭とも面会した。
12日にはウェストミンスター・ホールを訪れた後にスコットランドへ空路で移動し、君主として初めて、連合王国の4つの「国」(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)をめぐる。

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ウィリアム皇太子はウェールズ自治政府のマーク・ドレイクフォード首相と電話で話し、「プリンス・オブ・ウェールズ(ウェールズ公)」としてウェールズの人々に仕える役割を担ったことを光栄に思うと述べた。












