女王の棺、国葬の朝まで一般に公開へ 長蛇の列に注意呼びかけ

画像提供, PA Media
英政府は12日、エリザベス女王に国民が最後のお別れをする機会について、詳細を明らかにした。長蛇の列が見込まれるとして、注意を呼びかけている。
女王の国葬は19日、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われる。これに先立ち、女王の棺(ひつぎ)は14日午後5時から葬儀当日の19日午前6時半まで、ロンドンのウェストミンスター宮殿の大広間で一般に公開される。テムズ川に面する同宮殿には、同じ建物内に英議会もある。
期間中は24時間、一般市民も女王の棺の前で最後の弔意を表することができる。棺は閉じられた状態で、大広間の台の上に安置される。
弔問者で長い列ができることが予想され、列は常に動くため、腰を下ろす機会はほとんどないとされる。何時間も立ち続けることになり、一晩中待つ可能性もあるとして、飲食物の持参が推奨されている。
公共交通機関の遅延や周辺道路の閉鎖も予想されている。
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弔問に訪れる人は、空港で実施されるのと似た保安検査の対象になる。1人につき、開口部が1カ所の小型バッグ1個だけ、持ち込みが許される。所持品の内容は制限される。
ウェストミンスター宮殿内では沈黙を守り、適切な服装で訪れるなど、品位を保つことが求められる。「政治的および人の気分を害する言葉が書かれた」衣服は禁止される。
保安検査区域とウェストミンスター宮殿内では、動画や写真の撮影は禁止される。携帯電話などの電子機器は、電源を切るか、消音モードにするよう求められる。
列に並ぶ人には、誰かの代わりに並んだり、私物を放置したりしないよう求められる。
皇太后の葬儀では20万人が列
女王の母エリザベス皇太后の2002年の葬儀では、棺を見ようと20万人以上が列を作った。
ウェストミンスター寺院の首席司祭、デイヴィッド・ホイル博士は、女王の葬儀は「生きた伝統の実践」となるだろうと述べた。
そして、「傑出した人生に感謝する機会、(中略)私たちの悲しみに行き場を与える機会」になるだろうとした。
女王は8日、スコットランドの居宅バルモラル城で死去。以来、数多くの弔問者が、バッキンガム宮殿やイングランド北東部の別邸サンドリンガム・ハウス、ウィンザー城など、女王が愛した場所で献花している。
女王の棺は11日、バルモラル城からスコットランド・エディンバラに車で移された。沿道には、車列を見ようと群衆が集まった。
棺は12日には、国王夫妻をはじめ王室関係者らに付き添われ、エディンバラのセント・ジャイルズ大聖堂に向かう。大聖堂では礼拝が行われ、人々が弔意を表すことができるよう、棺は24時間、大聖堂に置かれる。
13日には長女のアン王女に伴われ、空軍機でノースホルト空軍基地に運ばれ、バッキンガム宮殿へ「帰宅」する。
14日にはバッキンガム宮殿からの葬列で、ウェストミンスター宮殿に運ばれ、19日の国葬まで4日間、安置される。
国葬の後はロンドン近郊のウィンザー城に運ばれ、敷地内の聖ジョージ聖堂で納棺の儀式が行われる。
昨年4月に亡くなった夫フィリップ殿下の棺も、同じ聖ジョージ聖堂礼拝堂の納棺室に納められた。











