トランプ氏が選んだ知事候補、予備選で現職に敗退 米ジョージア州共和党

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2020年米大統領選の再集計を求めるドナルド・トランプ氏の動きで注目を集めた南部ジョージア州で25日、知事候補を決める共和党予備選があり、トランプ氏が選んだ候補が、現職知事に敗れた。ジョージア州知事選は、今年11月の連邦議会中間選挙と同時に行われる。
2020年大統領選では、勝ったのは自分だと主張するトランプ氏が、ジョージア州の選挙結果を覆すのに十分な数の票を「見つける」よう要求するなど、同州で自分を勝たせるためのさまざまな対応を州政府幹部に再三要求した。トランプ氏と同じ共和党のブライアン・ケンプ州知事と、ブラッド・ラッフェンスパーガー州務長官は、再集計には応じたものの、それ以上の協力はしなかった。
今秋のジョージア州の知事選に向けて、トランプ氏はデイヴィッド・パーデュー前上院議員を共和党予備選に出馬させ、現職のケンプ知事と争わせた。ケンプ知事は、トランプ政権の副大統領だったマイク・ペンス氏が後押しした。
予備選の開票が始まると、パーデュー氏にほとんど票が集まっていないことが明らかになり、開票率が50%に届く前に、ケンプ知事の勝利が確定した。
この結果、11月の本選でケンプ知事は、民主党候補のステイシー・エイブラムス氏と争うことになる。エイブラムス氏は2018年の前回知事選で、ケンプ氏が大勢の有権者登録を無効にするなど、民主党支持者の投票をさまざまな形で制限したと批判していた。
州務長官の予備選でも
共和党予備選で勝ったケンプ知事は25日夜、「私たちの戦いはまだ終わりには程遠い。ステイシー・エイブラムスが絶対に知事にならないようにするため、この州の魂のための戦いが今夜から始まる」と述べた。
ジョージア州政府の予備選では、2020年大統領選でトランプ氏の再三の要請に応じなかったラッフェンスパーガー州務長官も、トランプ氏が対立候補に推挙した共和党の下院議員を退け、再選に向けて共和党候補となった。
11月の連邦議会中間選挙に向けて、トランプ氏が共和党と共和党支持者にどれだけ影響力を維持しているのか推し量るためにも、ジョージア州政府の予備選は注目されていた。
トランプ氏は大統領選が自分から「盗まれた」と主張し、各地で再集計や選挙人の変更などを要請。ジョージア州では、敗北を覆すため、自らに投じられた1万1780票がどこかにあるから探すようケンプ知事に指示するなどした。トランプ氏のこうした対応は、伝統的な共和党支持層とトランプ氏の支持者の間に分裂を生み、トランプ政権関係者の間にも溝を作った。
トランプ氏が推す候補たち
ジョージア州ではほかに、2020年秋の選挙では連邦議会上院議員が僅差で決まらず、2021年1月の決戦投票で民主党が2議席を奪った。落選した共和党現職の1人が、今回知事選に出馬したパーデュー氏だった。ジョージア州選出の上院議席を2つとも民主党が獲得したことで、民主党は上院での多数党になった。
今年秋の中間選挙では、2人の民主党議員のうちラファエル・ワーノック議員が、再選をかけて争う。共和党から出馬する対立候補は、元著名フットボール選手のハーシェル・ウォーカー氏で、同氏もトランプ氏の後押しを受けている。
ジョージア州と同様に大統領選後にトランプ陣営が、開票結果を変更させようと強く働きかけたペンシルヴェニア州でも、トランプ氏が後押しする上院議員候補が、共和党予備選で対立候補と接戦となっており、再集計に至る可能性が出ている。









