外交のみが戦争終結の道=ウクライナ大統領

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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は21日、ロシアとの戦争で、勝利は戦場で獲得するものの、最終的な終戦は外交を通じてしか実現できないと述べた。
ゼレンスキー氏は国内メディアによるテレビ・インタビューで、「勝利は困難なものになる。血を多く流し、戦場で勝ち取るが、戦争の終結は外交を通じて獲得するものだと、私は確信している」と述べた。
「交渉のテーブルに着かなくては、終わらせることができない事柄がある。我々は全てを取り返したいが、ロシアは何も返したがらないからだ」とも大統領は話した。
ウクライナ政府の和平交渉団を率いるミハイロ・ポドリャク大統領顧問は17日、協議は中断したままだと述べた。
ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官は18日、ロシアとウクライナの和平交渉は進んでおらず、製鉄所のウクライナ軍が「降伏」した後も交渉を再開しない可能性がかなり高いと述べた。
同国のインタファクス通信によると、ペスコフ氏は「交渉は全く進んでいない。ウクライナの交渉担当側に、このプロセスを継続する意欲が完全に欠けているようだ」と述べた。
ロシア報道によると、和平協議が最後に行われたのは4月22日だという。
東部で激戦

他方、ロシア軍はウクライナ東部ルハンスク地方の完全制圧を目指しており、セヴェロドネツク周辺で激戦が続いている。
ルハンスク州のセルヒィ・ハイダイ知事は、ロシア軍がセヴェロドネツクを「破壊」しながら徐々に包囲しつつあると、通信アプリ「テレグラム」に書いた。
ハイダイ州知事によると、ウクライナ軍は前線で11回にわたりロシア軍を押し戻し、戦車8台を含む多数の車両を破壊したという。この内容の客観的な検証はできていない。
南東部の港湾都市マリウポリをめぐる戦闘が終結したため、ロシア軍は部隊を東部制圧作戦に移動させることが可能になった。
BBCのジェイムズ・ウォーターハウス記者は、ロシア軍がルハンスクで砲撃や空爆、ミサイル攻撃を増やしており、ウクライナ軍が後退を余儀なくされる中で、徐々に前進していると伝えている。
バイデン米大統領もロシア入国禁止
米ホワイトハウスは21日、ウクライナに約400億ドル分の援助を提供する支援法案に、ジョー・バイデン大統領が署名し成立させたと発表した。連邦議会の上院は19日に、同法案を可決していた。
ロシアによるウクライナ軍事侵攻が始まって以来、アメリカが提供する最大規模の支援になる。今後約5カ月の間に、60億ドル分の装甲車や防空システムのほか、経済援助や人道援助を提供する。
ゼレンスキー大統領は謝意をツイートし、「ウクライナが侵略者ロシアと戦うにあたり、アメリカの指導力、そしてバイデン大統領とアメリカの人たちの支援は不可欠だ。新しく強力な防衛支援に期待している。これまでに増して、今それが必要だ」と書いた。

21日には、ロシアへの入国が無期限に禁止されたアメリカ市民900人に、バイデン大統領も含まれていることが明らかになった。
ロシアの入国禁止リストには、アントニー・ブリンケン国務長官、ウィリアム・バーンズ中央情報局(CIA)長官、連邦議会の議員数百人も含まれている。











