英当局、新型コロナウイルスの症状リストに9つ追加
ジェイムズ・ギャラガー、健康・科学担当編集委員

画像提供, Getty Images
イギリスの保健当局は4日、公式に発表している新型コロナウイルスの症状を3つから12に拡大した。
イギリス保健安全庁(UKHSA)のウェブサイトによると、新たにのどの痛みや筋肉痛、下痢といった症状が付け加えられた。
症状の更新は、パンデミックが始まってから2年以上がたち、イングランドで無料検査が終わった数日後というタイミングで行われた。
イギリスの国民保健サービス(NHS)は、新たに加えられた症状は風邪やインフルエンザに「非常に似ている」と警告している。
イギリス当局はこれまで、公式にCOVID-19の症状としていたのは、以下の3つの症状だった。
- 発熱
- 長く続くせき
- 嗅覚・味覚の喪失
この3つの症状が、数ある症状の一部に過ぎないことは、パンデミックの初期段階から分かっていた。世界保健機関(WHO)やアメリカなど他国はかなり前から、さまざまな症状を含めていた。
しかしイギリス国内では、どの症状を新型ウイルスのものとするか、誰を検査対象にするかについて長い議論があった。
たとえば、頭痛はCOVID-19の一症状として知られているが、頭痛があるからといってウイルス検査は受けないかもしれない。他にも頭痛の原因となり得るものはあるからだ。
一方、発熱やせき、嗅覚・味覚の喪失は、ほとんどのCOVID-19患者にみられるか、新型ウイルスが原因の場合がほとんどのため、主症状と特定できる。
今回の改定では、新たに次の9つの症状が加えられた。
- 息切れ
- 倦怠(けんたい)感
- 身体の痛み
- 頭痛
- のどの痛み
- 鼻水・鼻づまり
- 食欲不振
- 下痢
- 吐き気
イギリスではこれまでに490万人が新型ウイルスに感染している。これは、国民の13人に1人の割合だ。イングランドでは先週、無料検査が終了した。
NHSは、新型ウイルスの症状と高熱があったり、通勤できないほど重い症状が出たりしている場合は、自宅にとどまるよう呼び掛けている。
COVID-19の症状を報告するアプリ「ゾーイ」から感染者の症状を追跡してきた、英キングス・コレッジ・ロンドンのティム・スペクター教授は、症状リストの拡大を長く訴えてきた。
スペクター教授は、「2年間呼びかけてきてやっと、新型ウイルスの主症状が変更された(中略)万歳と言うべきなのだろう」








