米海軍、南シナ海から最新鋭の戦闘機を回収 中国より先に

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米海軍は3日、南シナ海の海底から、同軍のステルス戦闘機を回収したと発表した。1月の軍事演習中に「事故」により沈んだもの。
回収したのは、米軍機の中で最新、最先端のF-35C戦闘機。価格は1億ドル(約115億円)。
空母カール・ヴィンソンに着艦する際に問題が生じ、南シナ海の海底に行き着いていた。
沈没した場所は国際水域で、理論上どの国も引き上げることができた。軍事機密が詰まった機体だけに、米軍はライバル国の中国の手に渡らないよう回収に努めていた。
この海域は近年、米中の緊張が高まっている一因となっている。小さな島々や岩礁の領有権や、資源に対する権利をめぐって、周辺国が争っている。
緊張の海域
深さ3780メートルの海底からの引き揚げ作業は、遠隔操作の作業車で機体にワイヤを取り付け、クレーンで船までつり上げる方法で行われた。
米海軍は、「今回の回収努力は、米海軍が自らの資産と自由で開かれたインド太平洋を大事にしていることを示している」とする声明を出した。
1月の事故では、F-35C戦闘機が空母カール・ヴィンソンの甲板に衝突し、海軍兵7人が負傷した。機体は海に転落。パイロットは無事脱出し、ヘリコプターで救助された。
南シナ海をめぐっては、中国による領有権主張や人工島の建設などが国際法に違反するとして、フィリピンが中国を相手に提訴。オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は2016年、中国の主張には法的根拠がないとした。
しかし中国はこれを受け入れず、南シナ海における領有権主張の姿勢を強めている。







