「記録的な数の」中国軍機、台湾の防空識別圏に侵入

画像提供, Getty Images
台湾は12日、「記録的な数の」中国軍の戦闘機が、台湾の防空識別圏に侵入したと発表した。
台湾国防部によると、戦闘機や核兵器を搭載可能な爆撃機など25機が侵入した。
中国軍機の侵入事案としては過去1年で最大規模で、アメリカは「中国がますます攻撃的になっている」と批判した。
中国政府は、台湾を自国の飛び地と認識している。一方、民主派の台湾は独立国だと主張している。
<関連記事>
台湾当局によると、今回の侵犯に関わったのは戦闘機18機、核兵器を搭載可能な爆撃機4機、対潜機2機、早期警戒機1機。
国防部は、戦闘機を派遣し中国軍機に警告したほか、監視のためにミサイルシステムも作動させたと発表した。
中国はこのところ、南シナ海の台湾南部から、台湾が実効支配する東沙諸島の間の国際水域に、定期的に軍用機を派遣している。
12日の侵犯でも、防空識別圏から東沙諸島近くの台湾南西部にかけて戦闘機が飛来した。
アメリカが懸念表明
アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は前日の11日、中国の台湾に対する「攻撃性を増している行動」に懸念を表明していた。
NBCのインタビューでブリンケン長官は、アメリカは台湾に対する法的責任があり、「台湾が確実に自衛能力を持つよう」にすると話した。また、「現状を武力で変えようとするのは誰であろうと大きな間違い」だと述べた。
アナリストらは、台湾政府が正式に独立を宣言する方向に動いているとして中国政府は懸念を強めており、台湾の蔡英文総統に警告を発しようとしているとみている。
一方で蔡総統は、台湾はすでに独立した国家であり、正式な宣言は不要だと繰り返している。
台湾には中国とは異なる憲法、軍があり、民主的に指導者を選出している。
中国はこれまで、武力による台湾統合の可能性を否定していない。










