オミクロン株、「軽症というべきではない」=WHO

A health worker comforts a child with Covid-19

画像提供, AFP

世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は6日、新型コロナウイルスのオミクロン株が世界中で死者を出しているとし、その症状を軽いと説明するべきではないと警告した。

最新の研究では、オミクロン株の重症化リスクがこれまでの変異株より低い可能性が出ている。

しかしテドロス事務局長は、多くの人が感染しているため、医療システムが深刻な圧力にさらされていると述べた。

WHOによると、世界全体の感染者数は先週と比べて71%増加。アメリカ大陸に限ると2倍になったという。アメリカでは3日、24時間の新規感染者が100万人を超えている。

また、重症化した患者の90%がワクチンを接種していなかった。

<関連記事>

テドロス事務局長は記者会見で、「オミクロン株の症状はデルタ株に比べ、特にワクチン接種者では症状の深刻さは低いようだが、それは軽症に分類されるべきという意味ではない」と強調した。

「これまでの変異株と同様、オミクロン株で入院する人も亡くなる人もいる。実際、感染の津波は非常に大きくて素早いため、世界中で医療システムが逼迫(ひっぱく)している」

オミクロン株は非常に感染力が高く、2回のワクチン接種を終えていても感染する。しかしワクチンはなお、入院が必要なほどの症状悪化を防ぐ点で重要だ。

テドロス事務局長はこの記者会見でも、途上国へのワクチン供給を増やすよう呼びかけた。

WHOは今年7月までに全世界のワクチン接種率を70%にする目標を掲げているが、現時点では109カ国がこの目標に届かない見込みだという。

テドロス氏は昨年、西側諸国がブースター(追加)接種のためにワクチンをため込まなければ、2022年には世界各国に、成人全員をカバーできるだけのワクチンが供給されるだろうと述べていた。

People queue for Covid tests in France

画像提供, Reuters

画像説明, フランスでも感染者や入院患者が増えている

イギリスでは6日、新たに17万9756人が感染したほか、231人が亡くなった。多くの病院が、感染した職員の欠勤やCOVID-19による負担増を受け、「重大事態」を宣言している。

フランスでも感染者や入院患者が増えている。同国では6日、新たに26万1000人の感染が確認された。

オリヴィエ・ヴェラン保健相は今週、フランス全土の病院にとって1月は厳しい月になると警告。オミクロン株患者が「一般」の病床を埋め、デルタ株患者が集中治療室(ICU)を圧迫していると述べた。