南アで感染者急増、オミクロン株が主流に

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南アフリカの保健当局は2日、新型コロナウイルスの感染で新たな変異株「オミクロン」が同国で主流となり、感染が急速に拡大していると発表した。
最新のデータでは、1日当たりの新規感染者が約1万1500人に上り、前日の8500人から急増した。
BBCが取材した南アの研究者によると、11月半ばまでの感染報告数は1日当たり平均200~300件だったという。
世界保健機関(WHO)は、オミクロン株はこれまでに24カ国で確認されたとしている。
WHOと南ア国立感染症研究所(NICD)は、他の変異株に感染したことがあってもオミクロン株には感染するとみられるとしている。また、ワクチンはなお重症化を抑えているようだと述べている。
NICDのアン・フォン・ゴットバーグ氏は、「これまでは、一度感染していればデルタ株からの感染は免れたが、オミクロン株ではそういうことにはならないようだ」と説明した。
BBCの報道番組「ニューズデイ」に出演したアフリカ・コロナウイルス・タスクフォースのサリム・アブドゥール・カリム教授は、「感染者が入院する必要があるほど重症化」するまで、南アの状況の全体像は分からないと指摘。それは一般的に「3~4週間後」だとした。
一方で、「現場から入ってくるフィードバックからは、危険信号は出ていない。劇的な違いはなく、これまでと同じ症状を見ている」と述べた。
BBCのプムザ・フィフラニ記者は、最大都市ヨハネスブルグでは、クリスマスと新年の休暇に向け、レストランやスーパーマーケットは混雑していると報道。人々もオミクロン株について話してはいるものの、パニックにはほとんどなっていないと語った。
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オミクロン株は南アフリカで初めて特定された。NICDによると、11月にゲノム分析を行ったウイルスの70%がこの新変異株だったという。
これまでにイギリスやアメリカ、ドイツなどで感染者が見つかっている。インド、ガーナ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)なども、感染を初めて確認したと発表した。
オミクロン株については、既存のワクチンの有効性などを含め、疑問が数多く残っている。
WHOはこの変異株を「懸念される変異株(VOC)」に認定しており、初期の証拠からは再感染のリスクが高いことが示唆されている。
南アフリカではこれが感染の第4波となる見込みで、保健当局は入院患者の数もわずかに増えているとしている。

NICDによると、同国の新型ウイルスによる入院者の大半はワクチンを接種していない人たちだという。
南アフリカではワクチン不足は起こっておらず、シリル・ラマポーザ大統領は新型ウイルスへの最善の対処法はなおワクチンだとして、接種を呼びかけている。
同国のワクチン接種率は24%と、アフリカ大陸の平均7%からはかなり高いものの、欧州の平均54%には程遠い。
南ア当局は現在、ワクチン接種を呼びかける活動を加速させている。専門家によると、11月末にオミクロン株が発見される前は感染者が少なかったため、接種キャンペーンも滞っていたという。
しかしBBCの現地記者によれば、その状況も変わってきているようだ。11月25日は12万回の接種が実施されたが、その1週間後には1日で16万回分が接種されたという。









