北朝鮮、新開発の対空ミサイルを30日に発射実験=国営メディア

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北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は1日、同国が新たに開発した対空ミサイルの発射実験を前日9月30日に行ったと伝えた。北朝鮮による発射実験はこの1カ月で4度目。
KCNAは、北朝鮮の国防科学院が新たに開発した対空ミサイルの発射実験を行ったと伝えた。「重要新技術」を導入した「新型対空ミサイルの驚くべき戦闘的性能が検証された」としている。
北朝鮮は9月28日にも、新型の極超音速ミサイル「火星8」の発射実験を行った。核攻撃能力があるものとみられる。
アントニー・ブリンケン米国務長官は、「不安定さと危険性をさらに拡大する」ものだと述べた。
北朝鮮は兵器の開発は自衛に必要なものだとしており、アメリカと韓国が軍事活動に関して二重基準を設けていると非難している。
厳しい制裁が科されているにも関わらず、北朝鮮側に兵器開発のスピードを緩めるつもりがないことが、最近の発射実験ではっきり示されているとの見方が出ている。
韓国、アメリカとの関係は
対空ミサイルの発射実験の前日には、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が、韓国の出方次第で、南北の通信ホットラインを10月初めに復旧させる意向だと述べた。
一方でアメリカについては、「今、米国が『外交的関与』と『前提条件のない対話』を主張しているが、それはあくまでも国際社会を欺き、自らの敵対行為を覆い隠すためのベールにすぎず、歴代の米政権が追求してきた敵視政策の延長にすぎない」と非難した。
一部のアナリストは、北朝鮮が韓国とのコミュニケーションを求めつつアメリカとのやりとりを断ち切り、米政府と韓国政府を切り離そうとしていることの表れだとみている。
一方で、北朝鮮はアメリカに制裁緩和やその他の譲歩を迫るうえで、韓国に頼る可能性もある。
北朝鮮は1年以上にわたり孤立状態が続いている。新型コロナウイルスのパンデミックを受け、最も関係が近い中国との貿易のほとんどを停止。深刻な経済難に陥り、食料不足が懸念されている。
3月には、制裁に反発して弾道ミサイルの発射実験を行い、アメリカと日本、韓国から厳しい批判を浴びた。
8月には、国際原子力機関(IAEA)が、北朝鮮が寧辺にある原子炉を再稼働させているとみられるとの報告書を発表。「深く憂慮」すべき動きだと指摘した。








