タリバン、誘拐事件容疑者の遺体を広場にさらす

画像提供, Reuters
アフガニスタンの実権を握った武装勢力タリバンは25日、西部ヘラートで誘拐事件の犯人とされる4人を射殺し、市内の広場に遺体をつるしたと発表した。
この前日にはタリバン幹部が、死刑や四肢切断といった極端な刑罰を復活させると警告したばかりだった。
ヘラートのマウルワイ・シャイル副市長は、遺体をさらしたのは、誘拐事件が今後起こらないようにするためだと説明。容疑者らはビジネスマンとその息子を拉致(らち)したとされ、タリバンとの銃撃戦の末に殺されたという。
BBCは、4人が殺害された状況について、独自の確認をとれていない。
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ソーシャルメディアには、軽トラックの後ろに血まみれの遺体が詰まれ、クレーンで1人の男性がつるされる様子の動画などが出回っている。
別の動画では、クレーンにつられた男の胸に「誘拐犯はこのように罰される」と書かれたボードが確認できる。
市内の小売店主ワジル・アフマド・セディッキさんはAP通信の取材で、4人の遺体が広場に運ばれ、うち1体がその場でつるされたと証言。残りの遺体は他の場所でさらされるために運ばれたと述べた。
旧政権時代は頻繁に公開処刑
8月15日にアフガニスタンを掌握して以来、タリバンは1990年代の旧政権よりも穏健的な支配を行うと約束してきた。
しかしすでに同国全土から、人権侵害の報告が相次いでいる。
旧政権では宗教警察のトップで、現在は刑務所の責任者になったヌールディン・トゥラビ師は23日、「治安維持に必要なため」、国内で死刑や四肢切断といった残酷な刑罰を復活させると述べていた。トゥラビ師は現在、国連の制裁リストに名を連ねている。
タリバンは1990年代、首都カブールのスタジアムやエイド・ガーモスクの広場などで公開処刑を頻繁に行っていた。
トゥラビ師は今回、AP通信の取材で、こうした罰は旧政権時代のように公共の場では実施しないかもしれないと話す一方、「誰も我々の法律に口出しはできない」と、過去の公開処刑への批判をかわした。
「みんながスタジアムでの公開処刑を非難するが、我々が他国の法律や刑罰に口を出したことはない」
人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルは8月、タリバンの戦闘員が少数民族ハザーラ人9人の殺害に関わっていたと指摘した。
アニエス・カラマール事務局長はその際、この殺人事件の「冷血な残虐性」が「タリバンの過去の所業を連想させるし、今後のタリバン統治がいかに恐ろしいものになるか示している」と述べていた。








