アフガンのサッカー女子ユース選手ら81人、パキスタンに脱出

Women footballers arrive in Pakistan

画像提供, Getty Images

画像説明, パキスタンに到着したアフガニスタンの女子サッカー選手たち

アフガニスタンのサッカー女子ユース代表チームが、国境を越えてパキスタンに入国した。16日にはさらに30人ほどの関係者が到着する予定だという。

チームのメンバーたちはこの1カ月、女性の権利を弾圧するタリバンを恐れ、身を隠してきた。

成人女子の代表チームは先月、カブールから空路で出国した。一方、女子ユース代表チームは、パスポートなどの書類がないため、移動できずにいると伝えられていた。

しかし、選手32人とその家族らは、慈善団体「Football for Peace(平和のためのサッカー)」がパキスタン側に働きかけた結果、査証(ビザ)の発給を受けたという。

パキスタンから他国に

パキスタン・サッカー連盟の関係者によると、一行は全員で81人。同国東部ラホール市にある同連盟本部に収容される見通しだという。他に34人が16日に到着予定だとした。

選手たちは、他国に亡命申請するまで30日間、厳重な警備の下でパキスタンにとどまるという。

英紙インディペンデントは先日、選手らがパキスタンのイムラン・カーン首相に対し、緊急入国の許可を求める手紙を送ったと報じた。

手紙では、女子選手たちがタリバンの「深刻な脅威」のリスクに直面していると訴えた。

選手たちは、1カ月前にタリバンが首都カブールを制圧した後、女子代表チームの元キャプテンのカリダ・ポパル氏から連絡を受けた。すべての写真をソーシャルメディアから削除し、道具を焼き捨てるよう指示された。新たな政権から身を守るためだと言われた。

<関連記事>

タリバンの女子スポーツ観

タリバンの文化担当ナンバー2のアフマドゥラ・ワシク氏は先週、クリケット女子チームの今後について問われた際、女子スポーツは適切でも必要でもないと述べた。

「クリケットでは、女性が顔と体を隠さない状況が出てくるかもしれない。イスラム教では、女性がそのような格好で見られることを認めていない」

「今はメディアの時代なので、写真やビデオに撮られ、人々が見るだろう。イスラム教とイスラム首長国(アフガニスタン)は、女性がクリケットをすることや、露出のあるスポーツをすることを認めない」

タリバンが以前政権を握っていた1996~2001年には、女性のスポーツ参加が禁止された。

今回、タリバンが再び権力を掌握してからは、スポーツや文化の分野の著名な女性らが、弾圧を恐れて国外に逃れる動きが続いている。人気歌手アリアナ・サイード氏と、映画監督サハラ・カリミ氏は先月、国外に避難した。

動画説明, 「自転車に乗るためタリバンから逃げた」 東京五輪目指すアフガン女性選手