ラドゥカヌが全米テニス初優勝、予選からストレート連勝 英女子優勝44年ぶり

Emma Raducanu with the US Open trophy

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画像説明, 全米女子オープンに優勝したラドゥカヌ

テニスの4大大会、全米オープンで11日、女子シングルス決勝で18歳のエマ・ラドゥカヌ(英)が19歳のレイラ・フェルナンデス(カナダ)を6-4、6ー3で下し、4大大会出場2度目で初優勝した。

1968年のオープン化以降、ノーシードの選手が予選から勝ち上がり4大大会で優勝するのは初めて。ラドゥカヌは予選3試合を含めて、全10試合ともストレート勝ちした。

さらに、イギリスの女子選手が4大大会で優勝するのは44年ぶり。1977年にヴァージニア・ウェイド選手がウィンブルドンで優勝して以来の快挙となった。ウェイド選手はスタンドから声援を送っていた。

最後にエースを決めて優勝すると、ラドゥカヌは感極まった様子で床であおむけになった。

エリザベス英女王はラドゥカヌの優勝を喜び、「成功おめでとうございます」とメッセージを発表した。「それほど若くして素晴らしい成果ですし、あなたがいかに懸命に努力してきたかの証明です」と女王は述べ、「あなたと、そして対戦したレイラ・フェルナンデスさんの見事なプレーが、次世代のテニス選手を必ずや奮い立たせると確信しています」とたたえた。

テニス界の伝説的な女子選手、マルティナ・ナヴラティロワさんは「スター誕生です。エマ・ラドゥカヌは歴史を作ったし、その活躍は始まったばかり」と喜んだ。

今大会は今年のウィンブルドンに続き、ラドゥカヌにとってわずか2回目の4大大会だった。

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画像説明, 予選からストレート勝ちで4大大会に優勝するのはラドゥカヌが初めて

対戦したカナダのフェルナンデスも、3回戦で大坂なおみを倒すなど、トップシード選手相手に勝ち進んでの決勝進出だった。

若手2人の対決に、アーサー・アッシュ・スタジアムの観客は大いに盛り上がった。

試合開始から最初の3ゲームは23分も続き、両選手とも激しいサーブやリターンを繰り出し、お互いのサービスをブレークし合った。

ラドゥカヌは今大会で繰り返してきたように、第一サーブの確率を上げながら、積極的なプレーで0-30からの挽回(ばんかい)を何度も果たした。

互いの健闘をたたえあうラドゥカヌ(左)とフェルナンデス

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画像説明, 互いの健闘をたたえあうラドゥカヌ(左)とフェルナンデス

フェルナンデスの猛攻に対しても、冷静さを失わなかった。チェンジオーバーの際には目を閉じて静かに座り、プレー再開となるとペースを上げて相手のサービスをブレークしていった。

今回の優勝によってラドゥカヌは、数々の記録を打ち立てた。

  • 全米女子シングルスでイギリス人選手が優勝するのは、1968年のウェイド以来
  • オープン化以降、ノーシード選手が4大大会で優勝するのは初めて
  • 2004年のマリア・シャラポワ以降、4大大会で優勝する最年少女子
  • 4大大会のイギリス人優勝者として最年少
  • 1セットも落とさず全米優勝する女子選手は2014年のセリーナ・ウィリアムズ以来初めて

決勝前は世界ランキング150位だったラドゥカヌは、予選を勝ち進めなかった場合のためにイギリスへの帰国便を予約してあった。しかし今回の優勝で、一気に23位にランキングを上げた。13日にはイギリス・ランキング1位になる。