米軍に協力のアフガン通訳の第一陣、アメリカへ タリバンの報復懸念

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アフガニスタンで米軍などの通訳を務め、国外に退避していたアフガン人たちの第一陣が29日にもアメリカに到着する。アメリカがアフガンからの駐留部隊の撤退を進める中、反政府勢力タリバンは勢力を拡大しており、米軍に協力した人たちに身の危険が迫っている。
アメリカに到着するのはアフガン人通訳とその家族約2500人。到着後はワシントン郊外のフォート・リー陸軍基地に滞在し、特別移民ビザ(SIV)の取得手続きを進めるほか、健康チェックも受けることとなる。
SIVプログラムは、2001年に始まったアフガニスタンでの戦闘で、米国政府や米国主導の有志連合に協力した人に提供される。
米国務省は先に、アフガン人通訳らを乗せた航空機がすでにアメリカに到着したと、BBCに誤って伝えていた。
米当局者によると2008年以降、SIVを取得したアフガン人約7万人がアメリカに移り住んだという。
国務省のある高官は先週、SIV申請者の総数は2万人強にとどまっていると述べた。このうち約半数は、手続きの第一段階を完了していないという。
かつてアフガンに駐留した米陸軍のマイク・ジェイソン元大隊長はBBCに対し、SIVに必要な書類を所持した状態でタリバン支配地域を横断すれば、通訳者に「生命にかかわる危険」が伴うと述べた。
「(SIV関連の書類は)アメリカのために通訳として働いていることを全面的に自白するようなものだ」、「我々は彼らに、そうした証拠を持って移動するよう求めていることになる」とジェイソン氏は述べた。
非営利団体「No One Left Behind(誰も置き去りにしない)」は、少なくとも300人のアフガン人協力者や家族が殺害されたと推定している。
米軍は2001年9月の米同時多発攻撃の直後にアフガンに侵攻し、タリバンは政権を失った。
外国部隊のアフガン撤退に伴い、タリバンとアフガン政府軍の戦闘はこの2か月で激しさを増している。
タリバンは最近、国土の85%を支配下に収めたと主張しているが、これを客観的に検証することはできず、アフガニスタン政府は否定している。










