ロシア裁判所、ナワリヌイ氏の関連団体を非合法化

Alexei Navalny in Moscow in February 2020

画像提供, Reuters

画像説明, ナワリヌイ氏(2020年2月撮影)

ロシアの裁判所は9日、収監中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏と関連のある政治団体を「過激派」に指定し、非合法化した。

これにより、ナワリヌイ氏の政治団体で活動し続ける人は有罪判決を受けて収監される恐れがある。また、団体を公に支持している人は選挙への立候補が禁止される。

ナワリヌイ氏は「撤退はしない」とソーシャルメディアで宣言した。

同時に、同氏の支持者は活動方法を変えなくてはならないだろうとした。

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ナワリヌイ氏は、横領罪での執行猶予つきの有罪判決を受け、定期的な報告義務に違反したとして収監された。同氏は有罪判決を政治的なものだとしている。

ロシアでは9月に議会選挙が予定されている。世論調査では与党への支持が低下しており、ナワリヌイ氏の支持者らが立候補を検討している。

今回の判断を受けて裁判所は、ナワリヌイ氏の政治団体の地方事務所と、同氏が率いる「反汚職基金」(FBK)の即時の活動禁止を命じた。

検察当局の報道官は、「これらの団体が政府職員に対する憎悪をかきたてる情報を拡散しているだけでなく、過激な行動もしていることが明らかになった」と裁判所前で述べた。

「私たちは適応する」

ナワリヌイ氏の弁護士は、控訴する方針を示した。

その後、ナワリヌイ氏のインスタグラムのアカウントに、「私たちはどこにも行かない。これを受け止め、調整し、変化し、進化する。私たちは適応する。目標や考えは変わらない。ここは私たちの唯一の国だ」とのメッセージが投稿された。

BBCのスティーヴ・ローゼンバーグ・モスクワ特派員は、世論調査ではナワリヌイ氏の支持者はわずかとされていると指摘。

それでも政府がナワリヌイ氏側への弾圧を強めているのは、経済が低迷し、新型コロナウイルスの収束が見えない中で、ウラジーミル・プーチン政権と与党の人気が低下し、ナワリヌイ氏の影響力をめぐって政治的妄想が強まっていることを反映していると解説した。