雇い兵組織「ワグネル」がベラルーシの基地に到着 衛星画像で確認
ダニエル・パルンボ、アダム・ロビンソン、BBCヴェリファイ(検証チーム)

ロシアの雇い兵組織ワグネルの戦闘員らとみられる大規模な車列が、ロシアからベラルーシの新しい基地に到着したことが、新たな人工衛星画像で明らかになった。
BBCヴェリファイ(検証チーム)の分析では、首都ミンスクから約100キロ離れた南部ツェリにある、使われていなかった軍事基地に、数十台の車両が入ったことが分かった。
最新の衛星画像で分かったことは?
この基地は、6月末のワグネルの反乱を収めるための協定が結ばれた直後に出現した。この協定では、ワグネル部隊がベラルーシへの移動に合意したと報じられている。
最新の画像では、ワグネルが大規模な人員の移動を始めたことが示唆されている。

BBCヴェリファイが以前に入手した人工衛星画像では、2週間かけて、ツェリに300基のテントが建てられていた。
この間、メッセージアプリ「テレグラム」のワグネル関連チャンネルは、ロシア南部クラスノダールのモリキノにある訓練基地で、ワグネルの旗が下げられる様子だとする映像を投稿した。
旗を降ろす行為は、軍事基地が閉鎖される際にも行われる場合がある。
ロシアの盟友であるベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は18日、ワグネルは同国内の「自分たちの基地にいる」と話した。
「ベラルーシが必要とすれば、すぐにワグネルに声をかけて国家を守ってもらう」と、ルカシェンコ氏は述べた。
ワグネルの車列の経路は?
7月17日に撮影された人工衛星画像では、車列はベラルーシの高速道路M5号線を、基地に向かって走っているのがわかる。

同じ日の別の画像では、車列が基地に到着していた。
同じころ、ロシア国旗とワグネルの旗を掲げた車の列が、M5号線をツェリに向かって走る様子をとらえた映像が、ソーシャルメディアに投稿された。
BBCはこの映像の位置を特定。ツェリから70キロほど離れたバブルイスク郊外で、M5号線の北に向かう車道だということが分かった。
ワグネルの旗を掲げた長い車列は、ロシア国内でベラルーシに向かう道でも動画で撮影されている。

移動した部隊の規模は?
ツェリに移動したワグネル部隊の規模は、現時点では不明だ。
ベラルーシの独立系調査報道メディア「ベラルスキ・ハユン」は、トラックや大型バスなど合わせて100両と約600人がツェリに向かったと推測している。
BBCヴェリファイは、18日にツェリに到着した車列の映像から、トラックとみられる大型車31台を特定した。しかし、さらに数台が周辺の木々で隠れている可能性もある。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は6月26日のテレビ演説で、ワグネル戦闘員はロシア軍に参加するか、創設者のエフゲニー・プリゴジン氏と共にベラルーシに行くかを選べることになったと説明していた。










