カブール空港攻撃 分かっていることは

BBCビジュアル・ジャーナリズム・チーム

Medical and hospital staff bring an injured man on a stretcher for treatment

画像提供, Getty Images

アフガニスタンの首都カブール近郊のハミド・カルザイ国際空港で26日、強力な爆弾攻撃があった。武装勢力タリバンが制圧した同国からの出国を希望する大勢が集まる中での攻撃だった。

カブールの保健当局高官はBBCの取材に対して、少なくとも95人が殺害され、150人が負傷したと説明した。

米国防総省は、犠牲者にはアメリカ駐留部隊の海兵隊員12人と海軍医1人が含まれると発表した。

米英両政府はかねて、過激派勢力「イスラム国(IS)」系の地元組織「ISKP(イスラム国ホラサン州)」(あるいはISIS-K、IS-Kなど)による脅威があるとして、在留市民に空港に近づかないよう警告していた。

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事件について分かっていることをまとめる。

爆発は空港の外で起こった

26日午後6時ごろ、米英両軍の兵士が空港に入る人たちの手続きをしていたアビー・ゲートで爆発があった。

米国防総省は当時、イギリスへの避難を希望する人たちを英部隊が受付していた、近くのバロン・ホテルでも爆発があったと発表していたものの、27日になって情報を修正し、爆発は1回だったとあらためて発表した。

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アビー・ゲート近くでの爆発は、空港に入ろうとアフガニスタン人が多く集まっていた下水路の近くで起きた。水の中へ吹き飛ばされた被害者もいるという。

ベン・ウォレス英国防相は、ゲート外で待つ複数の家族の合間に、自爆犯が歩いて入り、攻撃に及んだと話した。国防相はBBCに対して、「自爆ベストと、小型の装置だったと考えている。攻撃の危険があったため英部隊が前日までに、集まる人を押し返した境界線まで、実行犯はたどり着き、空港への入場を待つ家族たちの中央へ歩いて行った」と話した。

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英米部隊はこのところ、アビー・ゲート周辺の警備に派遣されていた。

関係筋によると、犯人の1人は人混みに向けて発砲した。一方で、タリバンの警備兵が空中に発砲したという報告もある。

空港周辺にいた在留アメリカ市民は、攻撃の前に「ただちにその場を離れるよう」警告されていた。

犠牲者の数

犠牲者の数は増え続けている。

最終的なアメリカ人と、タリバン戦闘員を含むアフガニスタン人の犠牲者の数は確定していない。

しかし米国防総省は、米軍関係者13人が死亡し、15人がけがをしたと発表。カブールの保健当局職員はBBCに対し、少なくとも90人が死亡し、150人が負傷したと話した。

英政府は27日、イギリス国民2人と、イギリス人の子供1人が死亡したと発表した。

ソーシャルメディア上では、負傷者が荷車で運ばれていく様子などが拡散された。

事件当時、現場付近には避難用の輸送機に乗りたいと集まった人が大勢いた。

Smoke rises after two explosions reported outside Hamid Karzai International Airport.

画像提供, Getty Images

画像説明, 爆発の煙は、カブール市内からも確認できた

避難を切り上げた国も

今回の攻撃により、アフガニスタンから空輸で何千人もを避難させる計画はさらに複雑なものになるとみられる。

攻撃以前にも、ドイツやオランダ、カナダなどが輸送を行わないと発表していた。

6年にわたって空港警備を担当してきたトルコも、軍を撤退させると明らかにした。

(グラフィック:ブリナ・シャー、ゲリー・フレッチャー)