米英両政府、カブール空港から離れるよう警告 攻撃脅威と

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アメリカとイギリスの両政府は25日夜、アフガニスタンのカブール空港が攻撃される恐れがあるため、空港へ接近しないよう自国民に警告した。空港の内外にはまだ数千人が、武装勢力タリバンに掌握されたアフガニスタンから出国しようと集まっている。
米国務省は、空港の複数のゲート付近で入場を待っている人たちに「ただちに離れるよう」警告した。それに先立ち英政府も、「安全な場所へ移動し、追加情報を待って待機する」よう呼びかけていた。
英外務省は、アフガニスタンの治安状況は引き続き流動的で、「テロ攻撃のリスクは継続して高い」と警告している。
米英両政府とも、空港での危険について詳細は明らかにしていない。
ジョー・バイデン米大統領は24日の演説で、アフガンにおいて過激派勢力「イスラム国(IS)」の脅威が高まっていることから、避難者の空輸作戦は間もなく終了させる必要があると述べていた。
今月15日に首都カブールがタリバン支配下に入って以降、8万2000人以上がカブールから飛行機で避難した。
カブール空港を管理している米軍の駐留期限は8月31日。各国政府は期限へ向けて、避難者の出国を急いでいる。
タリバンは駐留期限の延長を拒否しているが、アントニー・ブリンケン米国務長官によると、9月以降も外国人やアフガニスタン人の出国を認めると約束したという。
カブール空港は現在、米兵5800人と英兵1000人が警備している。
24時間で1万9000人
ブリンケン長官は25日、米政府が手配した出国便で24時間のうちに約1万9000人が避難したと話した。駐留期限へ向けて空港の混乱が続く中、米政府は出国便を増便しており、月末までに必要な人たちの出国を終える見通しだという。

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「これほど大規模でこれほど複雑な任務を組織し、実行できるのは、アメリカだけだ」と、ブリンケン氏はワシントンで記者団に話した。
「タリバンは8月31日以降も、アメリカ人のほか、危険な状態にあるアフガニスタン人と第三国の国民について、安全な出国を認めると、公式にも非公式にも約束している」と長官は述べた。
さらに、アフガニスタン出国を希望する人たちに対して米政府は、「避難と再定住施策の間だけでなく、その後も毎日」支援を提供し続けると話した。
アフガニスタンには最大1500人のアメリカ人がまだ残っている可能性があり、政府は居場所確認を懸命に急いでいると長官は説明した。
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米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、米軍の米中央情報局(CIA)はヘリコプターや地上部隊を使い、アメリカ人退避作戦を秘密裏に実行しているという。同紙はアメリカなど複数政府当局者の話として、危険な秘密作戦はカブール内外で展開されていると伝えた。
米国防総省によると、カブール空港で米軍機による出国を希望して、まだ約1万人が待機している。ほかにもアフガニスタン人数千人が、出国しようと必死ながらも、空港に近づけずにいると懸念されている。
現地で取材するBBC記者たちは、タリバンが空港入場を阻止している市民の多くは、旅券や査証(ビザ)など必要な書類を持っているように見えると報告する。
ジョー・バイデン米大統領は25日夜、「アメリカ人、アフガニスタンの仲間やパートナー、そしてアメリカとの関わりから標的にされるかもしれないアフガニスタンの人たちを安全に避難させるため、最大限の努力をする」とツイートした。

イギリス政府は25日、約1200人を出国させ、「かなりのペース」で退避作戦は進んでいると明らかにした。ドミニク・ラーブ英外相は、撤収期限まで「残る時間」をすべて使い切り、イギリス人や、退避対象のアフガニスタン人を出国させると述べた。










