オーストラリアの「アントマン」、助かったのは幸運のおかげと

画像提供, Western Australia police
オーストラリア西部の奥地を水なしで6日間もさまよい、アリを食べて生き延びた62歳男性が、「自分はタフだったわけじゃなく、ただラッキーだった」と体験を振り返った。男性は豪メディアに、映画の題名にちなんで「アントマン」と呼ばれている。
暴れるラクダを追って10月に行方不明になったレジ・フォガディーさんは、迷い始めた6日後、失踪した地点から15キロ離れた場所で、木の下に座っているところを警察に発見された。
失踪の少し前に糖尿病の発作を経験したばかりだったフォガディーさんは、その時はもう諦めていたと話す。
「水がないと3日で死ぬ人もいると聞いていたので、どうして自分が6日も生き延びられたのか分からない」と地元メディアに話した。

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「ただ木の下に横になってそのまま死んでしまいたいとどこかで願っている自分もいた。そこに横たわる自分を家族が目にするんだなあと思っていた」と話すフォガディーさんは、迷子になった時点でTシャツとショーツ、帽子とビーチサンダルという軽装だった。そのため、灼熱の砂漠でラクダを追いかけるうちに方向感覚を失ってしまったのだと言う。
「けっこうおいしかった」
フォガディーさんは栄養補給のため、アリの巣に棒を指してアリを食べていた。この技は英国のサバイバル術専門家ベア・グリルスさんのおかげで知ったのだという。
「けっこうおいしかった。初日には12匹くらい食べて、2日目には18匹。もし(マスコミが)僕を『アントマン』と呼びたいなら、別にかまわない」
以前は炭鉱で働いていたフォガディーさんは、警察の捜索ヘリを何度か目にして帽子を全力で空に向かって振ったが、発見されなかった。
結局は、地元の先住民アボリジニの男性が警察にフォガディーさんのサンダル跡を見せたことが、発見の決め手となった。
死に直面したフォガディーさんは、おかげで生きることに弾みがついたと話す。
九死に一生を得た場所に戻るかと尋ねられると、「戻って(なくした)銃を探すかもしれない」と答えた。





