【ミラノ・コルティナ五輪】 モーグル堀島行真、ハーフパイプ小野光希が銅メダル獲得

3人が首にメダルをかけて横並びに立ち斜め前方を向いている。堀島は大会マスコットのぬいぐるみを持った左手を上げている

画像提供, EPA

画像説明, スキーフリースタイル男子モーグルの表彰式で笑顔を見せる(右から)堀島行真、クーパー・ウッズ、ミカエル・キングズベリー
この記事は約 7 分で読めます

ミラノ・コルティナ・オリンピック(五輪)は競技6日目の12日、スキーフリースタイル男子モーグルで、堀島行真が2大会連続となる銅メダルを獲得した。スノーボード女子ハーフパイプでも、小野光希が銅メダルを手にした。

モーグルは、コブが並ぶ斜面を滑り、途中の2カ所のジャンプ台で空中技を披露。1回ごとにターン、エア(ジャンプ)、スピードの3要素を合計した点数で競う。

男子は日本から4人が出場。10日の予選では、前回・北京大会の銅メダリストの堀島が30人中ただ1人80点台を出し、全体トップで準決勝に進出した。

この日はまず準決勝があり、堀島は最終20番目に滑走。80.35点で5位となり、上位8人で競う決勝へと進んだ。

わずかの間隔をあけて開かれた決勝では、堀島は4番目に登場。シャープな高速ターンを刻み、第2エアでは大技「コークスクリュー1440」(軸を斜めにして4回転)を成功させ、22秒23の好タイムでフィニッシュ。得点は83.44で、残り4人の時点で暫定1位に立った。

堀島がコブを滑っている。両足、両スキーをそろえ、膝をかかえるようにし、前方を見据えている

画像提供, Reuters

画像説明, 決勝で切れの良いターンを見せる堀島

しかし、7番目滑走で、男子モーグルの絶対王者と呼ばれているミカエル・キングズベリー(カナダ)が83.71点で堀島を上回る。

続く最終滑走のクーパー・ウッズ(オーストラリア)も、同じく83.71点を記録。堀島は3位となった。規定により、ターンの点数で上回ったウッズが金メダルを手にした。キングズベリーは北京大会に続けて銀メダルだった。

上位3人の中で堀島は、タイムが最も速く、ターンもウッズにわずかの差で2位だった。だが、第2エアで着地がやや乱れたこともあり、エア点が3位で合計点に響き、銅メダルとなった。

表彰式後のインタビューで堀島は、「もちろんメダルはうれしいですけども、もちろん悔しい思いもある」と心境を吐露。それでも、「がんばってきて、メダルがあるのとないので大きな違いは感じているので、笑うようにと思っていました」と静かな笑顔を見せた。

滑りについては、「これまですごく順調に来ていた」が、「(決勝に)5位通過で追い込まれていたところはあるかなと思います」と振り返った。そして、「前回のメダルと同様に、実力があるということは示せたのかなと思います」と話した。

日本勢はほかに、島川拓也が準決勝に進み、76.54点で15位となった。 藤木豪心と 西沢岳人は予選で敗退した。

一気にメダルに躍進

3人が首からかけたメダルを右手で持ちながら横並びに立っている。小野とキムは笑顔、チェは口元がカバーで見えない。全員、左手には大会マスコットのぬいぐるみを持っている

画像提供, EPA

画像説明, スノーボード女子ハーフパイプのメダリストたち。右から小野光希、チェ・ガオン、クロエ・キム

スノーボード・ハーフパイプは、半円筒状のコースを左右に往復しながら滑り、空中技の高さや難易度、完成度の合計点で競う。予選は2回、決勝は3回の試技をし、ともに最高得点で順位を決める。

女子は日本人4人を含む24人が出場。半分の12人が通過する11日の予選を、小野は76.00点の11位で切り抜けた。全員が予選通過となった日本人の中で最も低い順位だった。

しかし、この日の決勝では展開ががらりと変わった。小野は1回目で、大技の「フロントサイド1080」(3回転)を成功させるなどし、85.00の高得点を記録。全体で暫定2位に立った。首位は、88.00点を出した五輪2連覇中のクロエ・キム(アメリカ)だった。

小野が空中で右手でボードをつかんでいる

画像提供, Reuters

画像説明, 決勝の1回目で空中技を見せる小野

2回目、小野は再び「フロントサイド1080」に挑む。だが転倒し、点数はつかなかった。

暫定2位のまま臨んだ3回目も、同じ技を試みたが転倒。この結果、1回目のスコアが自らの最高得点となった。

小野のあとに滑ったチェ・ガオン(韓国)は3回目、高難度の技を次々と決め、唯一の90点台となる90.25点をマーク。一気にトップに躍り出る。

最終滑走のキムは3回目、逆転を狙うも転倒。この結果、チェが金メダル、キムが銀メダル、小野が銅メダルをそれぞれ獲得した。韓国にとっては、冬季五輪で初の金メダルとなった。

小野は表彰式後のインタビューで、メダルを首にかけた思いを聞かれ、「本当に重いというか、これまでの4年間の積み重ねてきたことが報われて、それがギュッと詰まったもので、本当に重みを感じています」と話した。

そして、「北京(大会)が終わってからうれしいことよりも苦しい時間のほうが本当に多くて、何回も、滑ることがつらくなってしまった部分もあったんですけど、たくさんの方のサポートだったり支えのおかげでここまで頑張ってこれたので、まわりの方々に感謝でいっぱいです」と話した。

日本選手はこのほか、予選を全体2位で通過した清水さらが3回目に84.00点を出し、4位に入った。予選4位通過の工藤璃星は81.75点で5位、北京五輪の銅メダリストで予選9位通過の冨田せなは68.25点で9位だった。