【ミラノ・コルティナ五輪】 ビッグエアで村瀬心椛が金メダル ジャンプ二階堂蓮とスケート高木美帆は銅

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ミラノ・コルティナ・オリンピック(五輪)は競技3日目の9日、スノーボード女子ビッグエアで村瀬心椛が金メダルを獲得した。スノーボードで日本女子が五輪金メダルを手にしたのは初めて。一方、スピードスケート女子1000メートルの高木美帆と、スキージャンプ男子個人ノーマルヒルの二階堂蓮は、ともに銅メダルを獲得した。
スノーボード・ビッグエアは、キッカーと呼ばれるジャンプ台から飛んで技を競う。試技を3回披露し、得点の高い2回の合計が得点となる。
女子の決勝には、予選を通過した12人が進出。うち4人を日本人が占めた。
村瀬は、1回目に「フロントサイドトリプルコーク1440」(斜め軸の縦3回転、横4回転)の大技に成功。89.75点でトップに立った。しかし、2回目は回転が少ない技で72.00点にとどまり、ユ・スンウン(韓国)に首位を奪われて2位に順位を下げた。
勝負の3回目を迎え、村瀬は再び「フロントサイド・トリプルコーク1440」に挑むと、完璧に成功。89.25の高得点を挙げた。一方、最終滑走のユは着地に失敗した。
この結果、村瀬が逆転し、スノーボード日本女子として初の五輪金メダルを獲得した。
銀メダルはゾイ・サドフスキ=シノット(ニュージーランド)、銅メダルはユが手にした。
インタビューで村瀬は、「現実じゃないん(じゃない)か、夢見ているんじゃないかってくらい、ものすごくうれしい」と気持ちを表現した。

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「3本とも攻めた姿勢で挑むというのは前から決めていた」と述べ、2回目は狙った技を決められなかったが、「最後まであきらめずに大会に挑むというのができて、すごいよかった」と振り返った。
他の日本勢は、鈴木萌々が6位、深田茉莉が9位、岩渕麗楽が11位だった。
高木は3大会連続メダル

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スピードスケート女子1000メートルは30人が2人ずつ滑走。各選手がタイムを競う。
日本からは3人が出場した。この種目で、前々回の平昌大会で銅メダル、前回の北京大会で金メダルを獲得している高木は、最終15組でユッタ・レールダム(オランダ)と滑った。
スタートをうまく合わせた高木は、順調に加速した。しかし、それを上回る伸びを見せるレールダムに、終盤にかけて引き離されていった。
それでも高木は最後まで追い続け、1分13秒95でフィニッシュ。3大会連続のメダルとなる銅メダルを獲得した。五輪メダルの通算獲得数は8に伸ばし、自身のもつ日本女子最多記録を更新した。

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高木を圧倒したレールダムは1分12秒31の五輪レコードを記録。金メダルを手にした。銀メダルは1分12秒59のフェムケ・コク(オランダ)が獲得した。
表彰式後のインタビューで高木は、「今シーズン、いろいろ苦戦していたので、ここまで来られたことへの安心感もやっぱり少なからずある。ただ、表彰台に登った時に銅メダルを見て、この色が今の私の実力なんだと思った時に、やっぱりゴールした直後よりも悔しさが湧き上がってきた」と話した。
また、「レース直後は、完敗だったというのもあって、ユッタ選手やフェムケ選手の功績をたたえる気持ちが強かったんですけど、あとからトップに上り詰められなかったという実感を表彰式の時にすごく感じました」と、悔しい思いを重ねて語った。
そして、「ミラノに入ってから、自分の調子は確実に上がってきている感覚がある。最終種目の1500メートルまでもっと上げていくという気持ち、覚悟を新たにもった」と話した。
他の日本勢は、山田梨央が7位入賞、吉田雪乃が16位だった。
二階堂は同点で銅メダル

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スキージャンプは、ジャンプの距離、空中での姿勢、着地のフォームなどを評価した点数で競う。個人種目ではノーマルヒルとラージヒルの2種目があり、50選手が出場。1回目の上位30選手が2回目を飛び、2回の合計点で順位が決まる。
男子個人ノーマルヒルは、日本選手3人が出場した。
二階堂は1回目、101メートルを飛び、131.1点で6位につけた。
2回目は106.5メートルと飛距離を伸ばし、合計点は266.0に。これが、グレゴール・デシュバンデン(スイス)と同点で3位となり、ともに銅メダルを獲得した。
金メダルは、1本目102メートル、2本目106.5メートルを飛んだフィリップ・ライムント(ドイツ)が、合計点274.1で手に入れた。銀メダルは、合計点270.7のカツペル・トマシャク(ポーランド)が獲得した。

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二階堂は表彰式後のインタビューで、「メダルは想定内ではありましたけど、まさか同率で獲得できるとは思ってなかったので、そういうのも含めてすごいうれしいですね」と喜びを表現。
「2本ともいいジャンプでしたし、強いて言うなら、飛び出し直後の板の開きがあんまりよくなかったというのはありますけど、それでもメダルを取れるジャンプができたというのは、今日は本当によかったんじゃないかと思います」と振り返った。
元ジャンプ選手だった父親が会場に来ていることについて話を振られると、「父さんの前で(メダルを)とれたのは本当にうれしかったので、強く抱きしめました」と話した。
前回の北京大会で金メダルを手にした小林陵侑は合計点260.6で8位、中村直幹は255.0で15位だった。
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