【ミラノ・コルティナ五輪】 ジャンプ混合団体、日本が銅メダルを獲得

赤いそろいの防寒ウェアと紺色の帽子を着けた笑顔の4人が横並びで立ち、片手でメダルを持っている。

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画像説明, スキージャンプ混合団体で銅メダルを手にした日本チーム(右から丸山希、高梨沙羅、小林陵侑、二階堂蓮)
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ミラノ・コルティナ・オリンピック(五輪)は競技4日目の10日、スキージャンプ混合団体で日本が銅メダルを獲得した。この種目で日本がメダルをとったのは初めて。金メダルはスロヴェニア、銀メダルはノルウェーが獲得した。

混合団体は、各国チームの男女2人ずつ計4選手がノーマルヒルで飛び、飛距離、空中での姿勢、着地のフォームなどを評価した点数の合計で競う。12カ国が出場し、1回目の上位8カ国が決勝で2回目のジャンプをする。前回の北京大会で採用された種目。

日本は、今大会の個人ノーマルヒルで銅メダルを獲得している丸山希二階堂蓮、北京大会の同種目で金メダルの小林陵侑、前々回の平昌大会の同種目で銅メダルの高梨沙羅でチームを構成。五輪メダリストをそろえた。

1回目、日本は先頭の丸山が97メートル、2人目の小林が100.5メートル、3人目の高梨が96.5メートル、最後の二階堂が103メートルを飛んだ。二階堂は4人目の組でトップの大ジャンプだった。

これで日本は517.2点を獲得。スロヴェニア(526.9)に次ぐ2位で決勝に進んだ。

白いウェアの丸山がスキーを開いて飛び前方を見ている

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画像説明, 混合団体の丸山
黒いウェアの小林が空中で深い前傾姿勢を取りながら前方を見ている

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画像説明, 混合団体の小林

メダルかかったジャンプ

2回目は、丸山が97.5メートル、小林が98.5メートル、高梨が97メートルと、ほぼノーミスのジャンプをそろえた。だが、この時点で日本は順位を3位に落とした。

メダルへの期待と不安が高まる状況で、4人目の二階堂は、再び100メートル超えの101メートルのジャンプを披露。2チームのジャンプを残して、日本は暫定1位に立ち、メダルを確定させた。

黒いウェアの高梨が空中で深い前傾姿勢を取りながら前方を見ている

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画像説明, 混合団体の高梨
黒いウェアの二階堂がスキーを開いて飛びながら前方を見ている

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画像説明, 混合団体の二階堂

この後、ノルウェーが日本を上回り、そのノルウェーを最後のスロヴェニアがさらに上回った。

2回のジャンプのチーム合計点は、スロヴェニアが1069.2点で突出。2大会連続の金メダルを手にした。ノルウェーは1038.3点、日本は1034.0点。日本と4位ドイツの差はわずか1.2点だった。

高梨と小林にとってはこの種目、北京大会に続けての出場だった。当時、1人目のジャンパーだった高梨は、1回目100メートル超えの大ジャンプを見せたが、直後にスーツの規定違反で失格に。日本チームは2回目で追い上げたものの、4位に終わっていた。

メダルを首から下げた各国選手4人ずつ計12人が、表彰台の一番高いところに前後2列で並び、右端にいる二階堂が持つカメラに向けて笑顔を見せている

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画像説明, 表彰台の上で自撮りする日本、スロヴェニア、ノルウェーの選手たち(右から)

「感慨深い」

競技後のインタビューで、丸山は、「一番手を任せてもらえて個人戦以上に気合いが入ったチームでの戦いになった。勢いづけるジャンプはできなかったんですけど、チームのみんなに助けてもらって、銅メダルを獲得することができて、すごくうれしいです」と話した。

また、「全員メダリストがそろった日本チームになったので、すごく心強かったですし、それを自信にかえて今日は2本飛べたかなと思います」と振り返った。

小林は、銅メダル獲得の感想を聞かれ、「すごくうれしいですし、感慨深いです」と話した。

また、北京大会ではメダルに手が届かなかったことをふまえ、「みんなそれぞれ4年間やってきて、この2本にチームを背負った。いま日本チームはみんなきっ抗していて難しい状態だったんですけど、そんな中で飛べて、いいパフォーマンスができて本当にうれしいです」と語った。

高梨は、「チーム戦となると、足を引っ張ってしまう試合が多くて、団体戦への苦手意識というか、つい固くなってしまって、自分のジャンプができないことが続いていた。正直、選ばれた時は自信もなくて、コーチに相談させていただいた」と、ここまでの経緯を明かした。

そのうえで、「周りの人たちの支えがあってこの舞台に立たせてもらった。そこでメダルをとらせていただき、本当に感動しました」と述べた。北京大会での雪辱を果たしたのではないかと問われると、「自分のとったメダルではなく、たくさんの方々の力があってとることができたメダルです」と話した。

二階堂は、五輪初出場で二つ目のメダルを獲得したことへの思いを聞かれると、「正直悔しいですね。(最後を)任されていただけに、もっと順位を上げたかった」と残念がった。メダルがかかった2回目のジャンプについては、「緊張から少し力みがあったかなという感じ」と振り返った。

チームでのメダル獲得に関しては、「前回大会は各国、悔しい思いをしたと思う。そういった意味では、今日のメンバーから考えると、メダルをとれてよかったんじゃないかなと思います」と話した。

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