ガザ停戦への間接協議、カタールで再開 初日は「成果なし」とパレスチナ当局

画像提供, Getty Images
セバスチャン・アッシャー(エルサレム)、ラシュディ・アブアルール・ガザ特派員(カイロ)
パレスチナ・ガザ地区で戦闘を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスの代表団はカタールで6日、間接的な停戦協議を再開した。初日の協議は約3時間半に及んだが、成果はなかったと、パレスチナ当局はBBCに話した。
この当局者によると、イスラエルとハマスの代表団による協議は、ドーハ市内の2つの異なる建物で行われ、3時間半近くに及んだ。
イスラエルとハマスは、カタールとエジプトの仲介者を通じて、メッセージや説明を交換し合ったものの、進展はなかったという。
パレスチナ当局者によると、2回目の協議は7日にも開かれる見通し。イスラエルとハマスの間の障害を乗り越え、相違を縮めるために、仲介者はイスラエルとハマスそれぞれと協議する予定だという。
ロイター通信はパレスチナの当局者2人の話として、イスラエル代表団にはハマスと合意を結ぶ「実質的な権限」が与えられていないと報じた。
こうした中、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、アメリカのドナルド・トランプ大統領と会談するため、ワシントンへ向かった。
ネタニヤフ首相とトランプ大統領の会談は7日に予定されている。ネタニヤフ氏は、この会談で、より多くの人質の解放と、ガザでの停戦に関する合意に向けた取り組みが進展するはずだと述べた。
また、イスラエル側が受け入れた条件に基づいた停戦合意を実現するよう、交渉担当者に明確に指示したとも、ネタニヤフ氏は述べた。
ハマスは最新の停戦案に前向きな姿勢で応じているとしている。しかし、双方の間には依然として隔たりがあり、合意に至るにはこれを埋める必要がある。
ハマスは現時点ではこれまでと同様に、停戦終了時にすべての敵対行為を終わらせることや、イスラエル軍のガザ撤退などの条件を要求しているとみられる。
ネタニヤフ政権は以前、こうした条件には応じないとしていた。
イスラエルの立場も、大きく変化していない可能性がある。ネタニヤフ氏は渡米前、「生存者と犠牲者を含むすべての人質を解放・帰還させ」、「ハマスの能力を破壊してガザから追い出し」、「ガザがイスラエルにとってこれ以上脅威とならないようにする」という3つの使命に引き続き取り組んでいくと述べた。
カタールとエジプトの仲介者は、3月に終了した前回の停戦以降、交渉を妨げてきたこれらの問題点を乗り越えるため、難しい任務に臨むことになる。
1月19日に発効された停戦合意は3月に事実上崩壊した。イスラエルは3月2日にガザへの支援物資の搬入を停止し、同18日に攻撃を再開した。物資の搬入停止は11週間続いた。
イスラエル政府は、こうした措置について、ハマスを弱体化させ、交渉を迫り、人質を解放させるためのものだと主張している。
イスラエル軍はこの24時間で、ハマスに関連する130の標的を攻撃し、多数の過激派を殺害したと発表した。
ガザでは民間人の犠牲者も増え続けている。ガザの病院関係者によると、6日の攻撃では民間人30人以上が殺害されたという。
ガザでの戦闘をめぐっては、カタールでの協議でイスラエルとハマスの双方が受け入れられる妥協案を導き出せるのか、さらには、トランプ氏が7日の会談でネタニヤフ氏に戦闘を終わらせるよう説得できるのかが、目下の問題だ。
イスラエル国内では、ガザに残る人質の救出のためには、代償を払うのもやむを得ないと、多くの人が考えている。
5日夜にはイスラエル市民が街頭で、停戦合議を結んで人質解放を実現するようネタニヤフ氏に求めた。
しかし、ネタニヤフ政権内には、イタマル・ベン・グヴィル国家安全保障相やベザレル・スモトリッチ財務相など、ハマスを完全に排除する前にガザで停戦することに強く反対する強硬派もいる。
停戦合意への機運が再び高まる一方で、イスラエルあるいはハマスに、これまでに設定してきた主要条件を満たさない可能性のある停戦合意に同意する用意があるのかどうか、見通しは不透明だ。
ガザのパレスチナ人や、ガザで拘束されたままのイスラエル人人質の家族は、この協議がまたしても期待外れに終わることがないよう、強く望んでいる。
ハマスは2023年10月7日にイスラエルを攻撃し、約1200人を殺害、251人を人質としてガザに連れ去った。
ハマスが運営する保健省によると、これに対するイスラエルの軍事作戦により、ガザ地区ではこれまでに5万7338人以上が殺された。











