イスラエル、ガザ市を砲撃 本格攻撃の準備

画像提供, Reuters
パレスチナ・ガザ地区最大の都市ガザ市の一部で、イスラエル軍が飛行機や戦車を使った攻撃を実施している。イスラエルは同市を制圧する計画を明らかにしており、まだ本格攻撃には乗り出していないが、約100万人の住民の苦境は一段と深刻化している。
住民らによると、ガザ市の北部と東部で爆発が絶え間なく発生しているという。
イスラエルはガザ市への攻撃を、まだ本格化はさせていないながら、攻撃の手を緩めずに続けている。23日夜から24日にかけての夜間攻撃では、ゼイトゥン地区とシェジャイヤ地区を空爆し、サブラ地区を戦車で砲撃した。
イスラエル国防軍(IDF)は、ここ数日でガザ市の北のジャバリア地区にも部隊が戻ったと発表した。難民キャンプの建物を爆破するとしている。
IDFは、「部隊の活動によって、別の地域に戦闘を拡大させることができ、(イスラム組織)ハマスのテロリストがそれらの地域に戻って活動するのを防ぐことができる」とした。
ハマスが運営するガザ保健当局は、イスラエル軍の攻撃によって、過去24時間で64人が殺害され、300人近くが負傷したと発表。今回の戦争が始まった2023年10月以降では、死者は6万2686人、負傷者は15万7951人に、それぞれ上ったとしている。
ハマスが率いる勢力は2023年10月7日、イスラエル南部を攻撃し、約1200人を殺害、251人を人質としてガザ地区に連れ去った。それを受け、イスラエル軍はガザで軍事作戦を開始した。
IDFに拘束されていたWHO職員が解放
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、停戦と人質解放に関するハマスとの間接交渉が先月決裂した後、ガザ地区全体を制圧する意向を表明した。
イスラエル軍は、部隊がガザ市に進駐する前に、同市の全住民をガザ南部の避難所に移動させる計画だとしている。ガザにいる人々のほとんどは、これまで何度も避難を余儀なくされている。
22日には、ガザ市とその周辺地域が飢饉(ききん)の状況にあることが初めて確認された。
国連や非政府組織は、イスラエルによるガザ市への攻撃は「恐ろしい人道的影響」をもたらすと警告している。
ガザでは、住宅の9割以上が損壊または全壊したと推定されており、医療、水、衛生、衛生システムが崩壊している。国連によると、ガザに36ある病院のうち18病院が現在、部分的に機能しており、11病院はガザ市とその周辺にあるという。
こうしたなか、世界保健機関(WHO)は24日、ガザで7月21日からIDFに拘束されていた職員が解放されたと発表した。職員の身元や拘束の理由については、詳細は明らかにされていない。












