タイの裁判所、王室批判した男性に禁錮50年

裁判所前で不敬罪で逮捕された政治犯の解放を求める人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルの活動家(2023年、バンコク)

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画像説明, 裁判所前で不敬罪で逮捕された政治犯の解放を求める人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルの活動家(2023年、バンコク)

タイの裁判所は18日、インターネットに王室を侮辱するコメントを投稿したとして、30歳の男性に禁錮50年を言い渡した。王室の批判を禁じる不敬罪の量刑としては、これまでで最長となる。

モンコル・シラコット被告は当初、3年前にフェイスブックに投稿したコメントについて、禁錮28年を言い渡されていた。

しかし、控訴院は今回、さらに22年を追加した。

王室を侮辱することを禁じた刑法112条は広く批判されているものの、なお施行されている。タイでは昨年、10年ぶりに文民政権が成立したが、その状況は変わっていない。

18日の裁判で判事は、シラコット被告の協力的な態度を反映し、すでに刑期を3分の1短縮していると述べた。

チェンライ県でオンライン衣料品販売業を営むシラコット氏に、なぜこのような厳しい判決が出されたのか、詳しい理由は公表されていない。判事はフェイスブック上の複数のコメントに言及している。タイの裁判では通常、個々の投稿ごとに有罪判決と量刑が加算される。

不敬罪は、国王ラーマ10世(ワチラロンコン国王)が即位して間もない2019年に短期間、停止された。しかしその後に復活し、3年前に王室改革を求める異例の学生デモが起きて以降、広く適用されるようになった。

最初に王室について公開討議を求めた活動家件弁護士のアルノン・ナンパ氏もこの日、不敬罪による刑期を4年加算された。

今月下旬には憲法裁判所が、昨年の総選挙で第1党となった前進党の解散の是非を判断する。若い有権者の支持を集めた前進党は不敬罪の改正を求めているが、一部の保守派は、これは政治秩序全体を転覆させようとするものだと主張している。