米ボーイング、主力機のドア落下事故で責任認める 原因究明に取り組むと

機体側面の一部が落下した米アラスカ航空1282便

画像提供, National Transporation Safety Board

画像説明, 機体側面の一部が落下した米アラスカ航空1282便

米航空機大手ボーイングのデイヴィッド・カルフーン最高経営責任者(CEO)は9日、米アラスカ航空が運航していたボーイング「737MAX9」の非常ドアが吹き飛んだ事故について、自社の責任を認め、事故原因の究明に取り組むと誓った。

事故は5日、オレゴン州ポートランドからカリフォルニア州オンタリオに向かっていたアラスカ航空1282便で起きた。737MAX9型機の使用されていなかった非常ドアが吹き飛び、同機は緊急着陸した。けが人はいなかった。

これを受け、米連邦航空局(FAA)は6日、アメリカの航空会社が所有する、あるいはアメリカ国内に駐機しているボーイング737MAX9を一時的に運航停止とする」と指示した。171機が対象となった

ボーイングのカルフーンCEOは9日、自社の「過ちだと認める」と述べた。

落下した「ドアプラグ」は重さ27キロで、非常口をふさぐために使用されていた。この非常口はもともと機体に組み込まれているものだが、運航に必要な非常口の数は座席数によって異なる。アラスカ航空などが運航する座席数が少ない機体の場合、四つのメインドアと主翼の上にある四つの小さな非常口を確保できていれば運航できる。

アラスカ航空1282便(ボーイング737MAX9)で落下したドアパネルと、「ドアプラグ」の解説

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落下したドアプラグは7日夜に発見され、米国家運輸安全委員会(NTSB)の職員が回収した。

NTSBによると、事故があったボーイング737MAX9をめぐっては、事故の数日前に与圧に関する警告が表示されたことから、アラスカ航空が飛行に制限をかけていた。

カルフーンCEOは、「我々は第一に自分たちの過ちを認め、すべての過程において完全な透明性を確保して100%で取り組んでいく」と従業員に述べた。

また、ボーイング社はNTSBと連携して事故原因の究明に取り組んでいくとした。

「彼らは結論に達するだろう。(中略)FAAは航空機の安全な運航再開を望む航空会社の顧客に対処し、確実にすべての手続きが整うようにしなければならない。今後空を飛ぶすべての航空機が実際に安全であること、そしてこのような事態が二度と起こらないことを保証するために必要な検査や準備作業をしなければならない」

カルフーンCEOは、恐怖を感じながら事故映像を見た人々にも共感を示し、「あの様子を見た時、何が起きたのかわからなかったし、機体の穴の横に座っていたかもしれない人のことだけが頭に浮かんだ。私には子供がいるし、孫もいる。あなた方も同じだ。これは重要なことだ。あらゆる詳細が重要だ」と述べた。

ボーイング737MAX9の検査は、現在も続いている。検査に先立ち、FAAは「航空機を利用する人々の安全を守ること」が最優先だと表明した。

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