ロシア、ウクライナ東部マリインカ制圧と発表 ウクライナは否定

ウクライナ東部マリインカのロシア軍兵士を撮影したとされるスクリーンショット

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ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は25日、ロシア軍がウクライナ東部の要衝マリインカを制圧したと、ウラジーミル・プーチン大統領に報告した。ウクライナ政府は制圧を否定している。

ショイグ国防相は、ロシアの支配下にあるドネツク州の州都ドネツクの郊外にある「強力に要塞化された」地域を、急襲部隊が占領したと報告した。

しかしウクライナ軍のオレクサンドル・シュトゥプン報道官は、「マリインカをめぐる戦いは」続いていると述べた。

ドネツクへの玄関口とされるマリインカは、ほぼ壊滅状態にある。

戦艦「ノヴォチェルカッスク」

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これとは別に、ロシアが任命したクリミア地域行政トップのセルゲイ・アクショノフ氏は、26日未明にクリミアのフェオドシヤ港で「敵襲」と火災があったと報告した。ロシアは2014年にクリミアを併合している。

ウクライナ空軍のトップは、戦闘機が黒海のフェオドシヤ市沖で揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」を破壊したとした。

ソーシャルメディアに投稿された映像には、この港周辺であったとされる大きな爆発が映っている。

ロシア国防省は26日、大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」が誘導ミサイルを搭載したウクライナ軍機に攻撃されたとし、同艦の損傷を認めた。

アクショノフ氏によると、この攻撃で1人が死亡した。

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マリインカを「完全解放」とショイグ氏

ショイグ氏は25日朝、テレビ放送されたプーチン氏との会談の中で、「南部グループの攻撃分遣隊が今日、ドネツクの南西5キロメートルにあるマリインカの集落を完全に解放した」と発言。さらに、次のように述べた。

「ウクライナの軍隊は9年前から、地下通路でつながった強力な要塞地帯を作ってきた。それぞれの通りには、空からの攻撃や大砲からの攻撃などあらゆる攻撃からかなりよく守られている要塞構造や、長期的な射撃ポイント、複雑な地下通信システムがある」

「我らの軍人の果断な行動のおかげで、要塞地帯に亀裂が入った」

プーチン大統領は、報告された占領を「成功」と称賛。マリインカから定期的に砲撃していたウクライナ軍が、ドネツクからさらに遠ざかったと述べた。

また、ロシア軍はドネツク州の「より広い作戦地域に移動する機会」を得たとした。

ウクライナ軍は制圧を否定

しかしウクライナ軍はこの日、ロシア側の主張を否定。シュトゥプン報道官はウクライナのテレビ番組で、「マリインカが完全に制圧されたと言うのは不正確だ」と述べた。

「我々の兵士は現在、マリインカの行政区域内にいる」

ウクライナの軍事ブロガーは先に、ウクライナ軍がマリインカ西部の小さな地域で持ちこたえていると報告していた。

2014年にロシアの支援を受けた武装組織が、東部ドネツク州とルハンスク州の大部分を掌握して以来、ウクライナはマリインカを防衛障壁として使用してきた。

マリインカは激しい戦闘の結果、廃墟の街と化している(2023年5月)

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ロシア軍はここ数週間、全長1200キロメートルを超える戦線のいくつかの重要地域で攻撃を強化。

マリインカとともに、ドネツク近郊のもう一つの要衝アウディイウカも包囲しようとしている。

一方のウクライナ軍は、南部のドニプロ川東岸の橋のたもとに陣地を築こうとしている。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は先週、同国軍がしていると述べた。欧州連合(EU)の主要同盟国からの援助が停滞し、弾薬不足に直面しているなかでの発言だった。

ウクライナの反転攻勢は冬の始まりとともに停止し、ロシア軍がウクライナを圧倒するのではないかと懸念されている。

ウクライナ東部から南部の戦況を表した地図(出典:米戦争研究所、日本時間2023年12月20日午前6時時点)