アメリカ、オスプレイ全機を飛行停止 墜落事故は「機材不具合が原因の可能性」と

画像提供, Reuters
アメリカ政府は6日、垂直離着陸輸送機オスプレイ全機の飛行を一時停止すると発表した。11月29日に鹿児島県の屋久島沖で起きた同機の墜落事故について、設備の故障が原因だった可能性が出てきたためとしている。
空軍特殊作戦司令部(AFSOC)は声明で、「事故の調査を進める一方、でリスクを最小限にするため」の措置だと説明。事故については、「予備調査の情報では、機材の不具合が事故原因となった可能性があるが、根本的な原因は現時点では不明だ」と述べた。
空軍は、オスプレイの飛行を停止することで、事故原因を徹底的に調査するための時間と場を確保できるとしている。期間は明らかにしていない。
米海軍も同日、AFSOCでの運用停止を受け、「念には念を入れて」オスプレイ全機をただちに飛行停止にすると発表した。
オスプレイの墜落事故は、11月29日午後に発生。8人が乗った同機は、米軍岩国基地(山口県)から米軍嘉手納基地(沖縄県)に向かう訓練飛行中だった。
このオスプレイが墜落前に空中で上下逆さまにひっくり返り、炎上していたという目撃情報も出ている。
これまでに6人の遺体が発見・収容された。残り2人の捜索も続いている。
アメリカ以外では日本が唯一、オスプレイを運用している。日本は11月の墜落事故を受け、すでに自衛隊が保有する全14機の飛行を見合わせた。
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オスプレイは、ヘリコプターとターボプロップ機の性能を持ち合わせた輸送機。アメリカでは海軍と空軍、海兵隊を合わせて400機以上のオスプレイが運用されている。
しかし、数十年にわたる試験を経て2007年に実戦配備されてから、死亡事故が相次いでいる。これまでにオスプレイのテスト飛行や訓練飛行で、50人以上の兵士が亡くなっているという。
今年8月には別の型式の機体が、オーストラリア北部で訓練中に墜落。乗員23人のうち米海兵隊員3人が死亡した。
昨年には米カリフォルニア州でも墜落事故が起き、海兵隊員5人が死亡している。
米海軍と空軍、海兵隊は今年初め、オスプレイのティルトローターのクラッチに不具合があるとして、飛行を停止していた。






