ボリビア、イスラエルと断交 ガザでの軍事行動は「好戦的で不釣り合い」

パレスチナ自治区ガザ地区の避難キャンプで料理を作る人たち

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南米ボリビアは10月31日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区での軍事行動は「好戦的で不釣り合い」だとして、イスラエルとの国交を断つと発表した。

ボリビアのフレディ・ママニ外務次官は、ボリビアは停戦を呼びかけるとともに、封鎖されたガザ地区に援助を供給するつもりだとした。

ママニ氏は、「ガザ地区で行われている、イスラエルの好戦的で釣り合いが取れない軍事行動を拒絶し、非難するために」ボリビア政府は断交を決定したと説明した。

また、同国は「食料や水、そのほかの生活に不可欠なものの搬入」を妨げているイスラエルによるガザ地区の封鎖が終わることを望んでいるとし、停戦を呼びかけた。

ボリビアは2019年にイスラエルと国交を回復したばかりだった。同国はエボ・モラレス政権下の2009年にも、イスラエルのガザ地区での攻撃に抗議するためイスラエルと断交している。

ボリビアのルイス・アルセ大統領は10月30日、パレスチナ自治政府のマフムード・エラルワニ駐ボリビア大使との会談後、イスラエルのガザ地区での行動は「戦争犯罪」だとソーシャルメディアに投稿していた。

コロンビアとブラジルもイスラエル非難

ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによる10月7日のイスラエルへの奇襲攻撃から始まった、ハマスとイスラエルの軍事衝突をめぐり、ラテンアメリカの国がイスラエルとの関係を断ち切ったのは今回が初めて。

コロンビアとブラジルの大統領も、ガザ地区でのイスラエルの行動を非難している。

コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領は、協議のため、自国の駐イスラエル大使を呼び戻した。

ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルヴァ大統領は停戦を求めた。ガザ地区でイスラエルによる新たな空爆があったとの報道を受け、「殺された人の大半が子供たちであるという戦闘を、我々は初めて目の当たりにしている。(中略)やめてくれ! 頼むからやめてくれ!」とソーシャルメディアに投稿した。

ハマスが運営するガザ地区の保健当局によると、イスラエルが報復爆撃を開始してからガザ地区で8500人以上が殺害されている。このうち3500人は子供だという。

イスラエルは、ハマスの攻撃で1400人が死亡し少なくとも239人が人質に取られたとし、ガザ地区への空爆を続けている。

ガザ地区への支援をめぐっては、米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官が10月31日、支援物資を積んだトラック66台が過去24時間でガザに入ったと述べた。しかし、慈善団体はこれだけでは足らないと警鐘を鳴らしている。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ事務局長は、今回の軍事衝突が始まる以前は、1日約500台のトラックがガザ地区に入っていたとしている。