国連人権理事会、ロシア復帰ならず 理事国選挙で落選

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国連総会(193カ国)は10日、人権理事会の理事国47カ国のうち2024年からの3年間を担当する理事国15カ国を決める選挙を実施した。ウクライナ侵攻を理由に昨年4月に同理事会から事実上追放されたロシアは、復帰を目指したが落選した。
ロシアは昨年4月、ウクライナ侵攻を理由に理事国資格を停止された。
同国は理事国に復帰することで、ウクライナ支援をめぐる国連加盟国間の分断が浮き彫りになることを狙ったが、東欧2カ国の枠を争ったブルガリアとアルバニアに敗れた。
当選には過半数の97票が必要だったが、ロシアは83票にとどまった。ブルガリアは160票、アルバニアは123票だった。
今回選出された15カ国は、アルバニア、ブラジル、ブルガリア、ブルンジ、中国、コートジボワール、キューバ、ドミニカ共和国、フランス、ガーナ、インドネシア、日本、クウェート、マラウイ、オランダ。
アルバニアのフェリット・ホクシャ国連大使は投票に先立ち、加盟国は「放火犯を消防士にする」用意がない事を示すことが重要だと述べた。
ロシアは、支持を求めて国連加盟国に配布したポジション・ペーパー(自国の見解を示した文書)の中で、「人権問題の適切な解決策」を見つけることを約束し、国連人権理事会が「ある国々の政治的意思に奉仕する道具」になることを阻止するとしていた。これは西側諸国を指していると思われる。
複数の外交官は、ウクライナや自国における人権侵害で非難されているロシアが、国際的な信用をいくらか取り戻すことを望んでいるとの見方を示した。
投票の見返りに「穀物や武器の提供」提案か
ロシアは今回の無記名投票で、多くの加盟国、とりわけ発展途上国から票を獲得できると踏んでいた。発展途上国は内心ではロシア政府に同調しているが、西側諸国の怒りを買わないよう公の場で表明するのを避けているとみていた。
ロシアは積極的なキャンペーンを展開し、小国に対し、ロシアに投票する見返りとして穀物や武器の提供を提案してきたと言われている。
ロシアのヴァシリー・ネベンジア国連大使は、ロシアの人権理事会復帰を阻止するキャンペーンをアメリカが主導していると非難した。
ロシアは昨年4月の国連総会で、賛成93、反対24、棄権58で国連人権理事会における理事国資格を停止された。










