北朝鮮、水中から攻撃可能な「戦術核攻撃潜水艦」を公開 運用可能かは不明
ジーン・マケンジー(ソウル)、キャスリン・アームストロング(ロンドン)

画像提供, Reuters
北朝鮮の国営メディアは8日、「戦術核攻撃潜水艦」の進水式が6日に行われ、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が出席したと報じた。同国の核抑止力を飛躍的に強化するものだとしている。
国営メディアが公開した写真には、造船所で海軍将校に囲まれている金総書記が写っている。黒くて巨大な潜水艦も確認できる。
北朝鮮の歴史上の英雄にちなみ、「金君玉(キム・クンオク)英雄」と命名されたという。
金総書記は、この潜水艦について「海軍力の核心的な水中攻撃手段の一つ」として戦闘任務を遂行すると述べた。

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「戦術核攻撃潜水艦」は、北朝鮮が長らく開発を望んできた兵器のリストに含まれている。核兵器開発計画に欠かせないものとみられる。
潜水艦の位置を特定するのは難しい。そのため、地上の兵器が破壊された場合に水中から敵を攻撃できる可能性がある。
新しい潜水艦は、潜水艦発射巡航ミサイル(SLCM)を搭載できるよう設計されたのではないかと考えられている。
ただ、この潜水艦が運用可能かどうかは不明だ。北朝鮮はミサイルを発射できることを実証していない。
韓国軍合同参謀本部の関係者は8日、北朝鮮の新しい潜水艦について、「正常に運用できる姿ではないと判断している」と記者団に述べ、北朝鮮が能力を誇張している可能性を指摘した。
ロイター通信によると、日本の松野博一官房長官は8日の記者会見で、「北朝鮮の軍事動向は、わが国の安全保障にとって従前よりも一層重大かつ差し迫った脅威となっている」と警戒感を示した。

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イギリスの国際戦略研究所(IISS)の研究者、ジョセフ・デンプシー氏は、「プラットフォームとして根本的な限界と脆弱(ぜいじゃく)性を持つことになる」と話した。
ロイター通信によると、元アメリカ国務省高官で兵器専門家のヴァン・ヴァ・ディーペン氏は、新しい潜水艦の弱点として、うるさく、速度が遅く、航行可能距離が短いことを挙げた。







