バイデン大統領、習主席のG20サミット欠席の報道に「失望した」

Joe Biden

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画像説明, アメリカのジョー・バイデン大統領

アメリカのジョー・バイデン大統領は3日、中国の習近平国家主席がインドで開催される20カ国・地域首脳会議(G20サミット)を欠席する予定だとされたことを受け、「失望している」と述べた。

ロイター通信は先に、今週にニューデリーで行われるサミットには中国代表として李強首相が出席すると伝えた。

バイデン氏は3日に記者団に対し、「失望している。(中略)だが習氏とは会うつもりだ」と語った。この会談がいつ行われるのかは言及しなかった。

習氏とバイデン氏は11月に米サンフランシスコで行われるアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、会談する可能性がある。

習主席は当初、今年のG20サミットに出席すると述べていた。しかし中国外務省は8月31日に行われた定例会見で、習氏の出席を認めなかった。

報道では、サミットの準備に詳しい関係筋が、習氏はサミットに出席しないと述べたとされる。

こうした報道は、中国とインドの関係が悪化する中で出た。両国はヒマラヤ山脈地帯では国境を争うなど、複数の問題を抱えている。

先週には、中国政府がアルナチャル・プラデシュ州と、係争中のアクサイチンを中国領土として記した地図を発表し、インドがこれに抗議したばかり。

最後の会談は昨年11月

バイデン氏と習氏が会ったのは、昨年11月のインドネシアでの首脳会談が最後。

その2カ月後には、偵察用とされた中国の気球がアメリカ上空に現れ、両国関係の改善への期待が失われた。

他にも、新疆ウイグル自治区香港での人権問題、台湾南シナ海での領有をめぐる主張、そして中国の産業独占などについて、意見をたがえている。

こうした中でも関係を改善しようと、アメリカの政府高官らはここ数カ月、相次いで中国を訪れている。これにはアントニー・ブリンケン国務長官、ジャネット・イエレン財務長官、ジョン・ケリー気候担当特使などが含まれる。

一方の習主席は、中国を途上国の指導者と位置づけ、アメリカが主導する世界秩序の代わりとして支援を呼び集めている。

8月に南アフリカを訪問し、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の首脳と会談した際には、習氏は西側の「覇権主義」を批判し、途上国に「植民地主義のくびきを振り払う」よう促した。

BRICSは当初、途上国5カ国の連合として発足した。しかし、来年1月にはアルゼンチン、エジプト、イラン、エチオピア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)の6カ国が新たに加盟する予定で、これは中国の外交的成功とみられている。