ウクライナのレズニコウ国防相を解任 「新たなアプローチ」必要とゼレンスキー大統領

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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は3日、オレクシー・レズニコウ国防相(57)を解任したと発表した。
レズニコウ氏は2022年2月のロシアの全面侵攻開始以前から国防省を率いていた。
ゼレンスキー氏は毎晩のテレビ演説の中で、同省に「軍や社会全体と交流する新しいアプローチや他の形式が必要だと考えている」と述べた。
また、後任として国有財産基金トップのルステム・ウメロフ氏を推挙した。
ウクライナのメディアは、レズニコウ氏は新しい駐英大使になるのではと推測している。
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レズニコウ氏はロシアの侵攻開始後、その名を知られるようになった。西側諸国との会議に参加し、兵器の供給を求めるロビー活動で重要な役割を担い、国際的にも認知された。
一方で、解任のうわさも流れていた。レズニコウ氏は先週、ゼレンスキー大統領と共に新たな役職を模索していると語っていた。
ウクライナのメディアによれば、もし大統領から別のプロジェクトを任されれば、自分はそれに同意するだろうと、レズニコウ氏は話していたという。
レズニコウ氏の解任は、ゼレンスキー政権が広範な反腐敗運動を展開する中で行われた。欧州連合(EU)などの西側諸機関への加盟を望むウクライナにとって、国内の汚職を一掃することが不可欠だと考えられている。
各国の腐敗・汚職を調べている非政府組織トランスペアレンシー・インターナショナルの2022年の汚職国家ランキングでは、ウクライナは180カ国中116位。しかしここ数年の努力により、順位は大きく改善している。
国防省で相次ぐ汚職疑惑
レズニコウ氏個人は汚職を指摘されていないが、国防省では、軍用品や装備品の調達に関するスキャンダルが相次いでいる。
今年初めには、レズニコウ氏の副官だったヴャチェスラフ・シャポワロウ氏がスキャンダルを受けて辞任した。当時、レズニコウ氏がかろうじて国防相にとどまったことが大きく報じられた。
その際にレズニコウ氏は、今年、自分が耐えたストレスを「正確に測るのは難しい」と述べた一方、「良心は非常に明確だ」と付け加えた。
後任となるウメロフ氏は、ロシアの侵攻開始時に行われた和平交渉で、ウクライナの代表を務めていた人物。
2022年3月に行われたこの交渉の場で、ウメロフ氏は毒物攻撃の疑いがある症状に見舞われたとされる。この交渉にはロシアの富豪ロマン・アブラモヴィッチ氏も参加し、同様に毒物攻撃を受けた可能性があるとされた。しかしその後、フェイスブックに投稿された声明でウメロフ氏は報道を否定。「検証されていない情報」を信用しないよう人々に呼びかけた。
当時BBCの取材に応じたウメロフ氏は、解決策を見つけるには勇気が必要だが、「この残忍な侵略に対する政治的・外交的な解決策を見いだす」決意を固めていると語っていた。
レズニコウ氏の解任は、ウクライナがロシアに対する反転攻撃を展開している最中に行われた。
前線での進展は遅れており、犠牲者も多く出ているとされるものの、ウクライナ軍トップは3日、南部のロシア軍防衛線の要所を突破したと発表した。








