【2023年サッカー女子W杯】 イングランド、初の決勝進出 オーストラリアに3-1で勝利

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サッカーの女子ワールドカップ(W杯)は16 日、準決勝でイングランドが3-1で開催国オーストラリアを下し、初めて決勝に進出した。
今大会はオーストラリアとニュージーランドの共同開催。この日の試合はシドニーのスタジアム・オーストラリアで行われた。多くのオーストラリアのサポーターが詰めかけたが、落胆する結果に終わった。
イングランドがシニアの世界的な大会で決勝に進んだのは、男子チームがW杯で優勝した1966年以来。
前半にMFエラ・トゥーンがゴール右上隅にゴールを決め、イングランドが先制した。
イングランドは後半途中まで試合を支配したが、オーストラリアが反撃に出て、スターストライカーのFWサム・カーがゴール20メートル以上手前から強烈なシュートを放った。ボールはイングランドGKメアリー・アープスの頭上を越えてゴールネットを揺らし、1-1に追いついた。
しかしイングランドは、FWローレン・ヘンプが相手守備のミスから得点し、再びリード。試合終了間際にもFWアレッシア・ルッソがゴールを決め、勝利を確実にした。
この結果、20日の決勝はイングランド対スペインの顔合わせとなった。準決勝のもう1試合は15日に行われ、スペインが2-1でスウェーデンを破った。
追いつかれて戦略変える
3大会連続で準決勝に進んだイングランドはこの日、大舞台での経験の差を序盤から見せつけた。オーストラリアのリズムを乱し、スローインに時間をかけ、相手の危険なカウンター攻撃を打破した。
これがおおむねうまく機能していたが、オーストラリアがカーの同点ゴールで試合を振り出しに戻すと、イングランドは別の戦い方が必要になった。そして、それを見つけた。
イングランドの守備陣は積極的にブロックやタックルに出た。ペナルティーボックスに入ったボールを繰り返しヘディングで押し出した。
そうするうち、マンチェスター・シティのウイングのヘンプが、見事なノールックパスをルッソに通し、絶好の得点機をつくった。結局、このゴールが決勝点となった。
サリナ・ウィーグマン監督は「素晴らしいパスだった。フィニッシュもとてもよかった。あのパフォーマンスには本当に満足しているし、選手たちも喜んでいる」と話した。
試合終了後のイングランドの歓喜は、初めは控えめだった。このチームは歴史をつくったが、昨年の欧州選手権で初優勝するなどもともと勝者であり、まだ仕事が残っている。
オーストラリアが大きな影響残す

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オーストラリアはプレーの激しさと素早いカウンター攻撃が持ち味のチームだった。だが、これを封じ込めるというイングランドの戦略が見事に成功した。
イングランドはキックオフ直後から、フィジカルなプレーを恐れず、激しく競り合い、全力でカーを抑え込もうとした。
カーは衝撃的な同点ゴールを決めた後も、2度の得点機があった。だが、これを外した。
結局、イングランドが容赦なく試合を進め、大事な場面で冷静を保ち、結果を出した。
今大会さまざまなハードルを乗り越えてきたイングランドは、自信に満ちて決勝に臨むことになる。
だが、このW杯はオーストラリア代表にとっても忘れられないものとなった。同チームは、オーストラリアにおける女子サッカーのイメージを永遠に変えたいと願い続けてきた。
彼女たちの影響は無視できないものとなっている。試合終了後、全員でスタジアム内を一周したときには、観客席から温かい拍手が送られた。










