ロシア国防省、ウクライナがモスクワをドローン攻撃と主張 空港一時閉鎖と

The damaged facade of an office building in Moscow following a reported Ukrainian drone attack

画像提供, Reuters

画像説明, ウクライナのドローン攻撃を受けたとロシア側が主張するオフィスビル(30日、モスクワ)

ロシア国防省は30日、首都モスクワが同日早朝にウクライナのドローン(無人機)による攻撃を受けたと発表した。オフィスビル2棟が被害を受けたほか、ヴヌーコヴォ国際空港が一時的に閉鎖されたという。

ロシア国防省によると、モスクワ郊外西部オディンツォヴォでドローン1機を破壊したほか、2機を墜落させたものの、この2機が市内のオフィスビルに落下したという。

国防省は声明で、「テロ攻撃の試み」が「阻止された」と発表した。

モスクワのセルゲイ・ソビャーニン市長は、オフィスビル2棟の外壁が軽く損傷したと述べた。

ロシア国営タス通信は、1人が負傷したと伝えた。

ウクライナ政府はこの件についてコメントしていない。

現場の写真からは、オフィスビルの角の部分で複数の窓が破損し、破片が地上に散らばっている様子が見える。

「リヤ」と名乗った目撃者はロイター通信に、炎と煙を目にしたと話した。

「爆発の音が聞こえて、波みたいに押し寄せてきて、みんなびくっとした」とリヤさんは言い、「それから煙がすごくなって、何も見えなくなった。火が出ているのが上から見えた」と話した。

The damaged facade of an office building in Moscow following a reported Ukrainian drone attack

画像提供, Reuters

画像説明, 写真左の建物の外壁が破損し、地面に破片が散らばっている

モスクワ中心部から南西にあるヴヌーコヴォ国際空港では一時、フライトの発着が中止され、同空港へ向かう飛行機は別の空港へと迂回(うかい)したという。

国営タス通信によると、ウクライナは29日深夜から30日未明にかけて、クリミアに対してもドローン攻撃を実施。国防省はドローン16機を破壊し、さらに9機を落下させたとしている。ロシアは2014年にウクライナ領クリミアを併合した。

ロシア政府はこのところ相次ぎ、ウクライナによるドローン攻撃を受けたと主張している。他方、ウクライナ側がロシア国内へのこうした攻撃を認めることはめったにない。

ウクライナ国境から約500キロ離れたモスクワは、昨年2月のウクライナ侵攻開始以来、ほとんど攻撃を受けていない。

しかしロシア政府は、今年5月にモスクワ中心部にある大統領府(クレムリン)がウクライナのドローンに攻撃されたと主張した。ウクライナ側は、クレムリンやウラジーミル・プーチン大統領を狙った事実はないと反論した。

動画説明, クレムリンが「ドローン攻撃」と主張 複数動画に映っているのは