ロシアはウクライナとの和平協議を拒絶しない=プーチン氏

画像提供, Reuters
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は29日夜、ロシアはウクライナとの和平協議を拒絶しないと述べた。サンクトペテルブルクでアフリカ諸国首脳と会談後、記者会見で発言した。
プーチン氏は、アフリカ諸国あるいは中国による和平イニシアチブが、ウクライナとの停戦実現の土台になると述べた。
大統領はさらに、ウクライナ軍が攻勢に出ている間は、停戦の実施は難しいとも話した。
ウクライナとロシアはこれまでに、一定の前提条件が満たされない限りは和平協議に臨むことはないとそれぞれ述べている。ウクライナは1991年時の国境の回復を強く求めているが、ロシアはこれに強硬に反対する。対してロシア側は、和平協議を始めるにはまずウクライナ側が「領土に関する新しい現実」を受け入れる必要があるとしている。
プーチン大統領は29日深夜の記者会見で、ウクライナとの前線で現時点で攻撃を強化する予定はないと話した。
さらに、ロシアの国内からロシアに敵対する者もいるとして、反体制派の逮捕は正当なことだと述べた。
幅広い話題に触れた記者会見でプーチン氏は、今月17日にクリミアのケルチ大橋で起きた爆発を受けて、ロシア軍が「予防的攻撃」をいくつか実施したのだと話した。
2人が死亡したケルチ大橋の爆発後、プーチン氏はウクライナによる「テロ行為」に報復すると表明していた。ケルチ大橋は、ロシアが2014年に併合したクリミア半島とロシア本土を結ぶ重要な輸送路。この大橋での爆発について、ウクライナ政府は公式には責任を認めていない。
ロシアとアフリカ諸国の首脳会議は27日に始まった。南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領らアフリカ7カ国の首脳らによる使節団は6月、ウクライナ・キーウでウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談後、ロシアとウクライナに提示する平和イニシアチブの一環として、サンクトペテルブルクでプーチン氏と会談している。
ウクライナ各地で砲撃続く
ウクライナの現場では、北東部スーミが砲撃され、1人が死亡、5人が負傷したという。ウクライナ内務省が発表した。
内務省はメッセージアプリ「テレグラム」で、ロシアのミサイルが29日夜に教育施設を直撃したと明らかにした。BBCはこの情報を検証できていない。
さらに南部ザポリッジャの現地当局によると、ミサイル攻撃で2人が死亡し1人が負傷。「敵のミサイル」による衝撃波で集合住宅の窓が割れ、教育施設やスーパーが被害を受けたという。
ゼレンスキー大統領は東部の激戦地バフムート近くで、特殊部隊を訪問している。
ウクライナ当局によると、ロシア軍が今年5月に制圧したバフムート市に向かって、ウクライナ軍がじわじわと前進しているという。










