クリミアの「燃料貯蔵庫が攻撃された」とロシア 大橋を通行停止に

動画説明, 燃料貯蔵庫が砲撃されたとロシアが主張

ロシア当局は22日、クリミア半島の燃料貯蔵施設がドローン攻撃を受けたとして、ロシア本土とクリミア半島を結ぶケルチ大橋を通行停止にするなど交通に混乱が生じたと明らかにした。

ロシアがクリミアを併合して現地に設けた行政当局のトップ、セルゲイ・アクショノフ知事は、証拠を示さないまま、ドローン攻撃はウクライナによるものだと主張した。アクショノフ氏は、攻撃から半径5キロ圏内の住民は避難したと話した。

車道と線路が平行して走るケルチ大橋について、現地当局は一時両方の交通を停止したものの、車両の通行は間もなく再開された。ただしその後、車両も再び通行止めになり、当面はその状態が続くと発表した。

アクショノフ氏は、クリミアのクラスノグヴァルデイスキー地区にあるインフラ施設が攻撃の標的だとした。メッセージアプリ「テレグラム」でアクショノフ氏は、「初期段階の情報では、損傷や人的被害はない」と書いた。

BBCはこの攻撃について独自に検証できていない。

攻撃があったとされる地区は、ケルチ大橋から160キロ以上離れている。

ケルチ海峡を横断するケルチ橋

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ケルチ大橋は正当な標的だと主張している。21日にゼレンスキー氏は、「この戦争の弾薬を届けるのに毎日使われる」大橋を「無効」にする必要があると述べ、ウクライナ政府は大橋を「敵の施設」とみなしていると話していた。

「そのため当然ながら、(大橋は)我々にとって標的となる」。アメリカ・コロラド州アスペンで開かれた安全保障関連会議で、ゼレンスキー氏はビデオ演説でこう述べた。

ロシアは2014年にクリミアを違法に併合した後に、「クリミア大橋」とも呼ばれるケルチ大橋の建設を開始。プーチン氏が自ら先導し、2018年に開通した。クリミア半島とロシアの間のケルチ海峡にかかり、道路と鉄道が並行している。橋は、ウクライナ南部を占領するロシア軍にとって重要な補給ルートとなっている一方、ウクライナにとってはロシアによる侵攻の象徴でもある。

ケルチ橋では昨年10月に大きな爆発があり、一部が通行止めになっていたが、今年2月に全面的な通行を再開。今月17日にも爆発があり、2人が死亡したものの、線路は破損していなかった。

17日の爆発について、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はウクライナによる「無意味」で「残酷」な「テロ攻撃」だと非難し、報復を約束していた。