トランプ前大統領、米議会襲撃事件めぐり起訴の可能性 「捜査対象だ」と通告受けたと

画像提供, Reuters
ドナルド・トランプ前米大統領は18日、2021年1月の連邦議会襲撃事件をめぐり、特別検察官から自身が捜査対象になっているとの通告を受け取ったとし、逮捕される可能性があるとの見方を示した。
トランプ前大統領によると、議会襲撃事件を捜査するジャック・スミス特別検察官から16日夜、自身が捜査対象になっていることを知らされたという。
4日以内に大陪審で証言するよう言われたといい、「ほとんどの場合、逮捕と起訴を意味する」と、ソーシャルメディアに投稿した。
スミス特別検察官は前大統領の発言についてコメントしていない。
トランプ前大統領が起訴されれば、機密文書の扱いをめぐる起訴などに続いて3度目の刑事訴追となる。
同氏は機密書類の私的保管や不当な共有、司法妨害など37件の罪に問われている。また、2016年大統領選挙直前に元ポルノ女優に「口止め料」を支払った問題をめぐり、事業記録の改ざんが行われたとして起訴されている。
「ほとんどの場合、逮捕と起訴を意味する」
前大統領は18日夜、中西部アイオワ州シーダー・ラピッズでの演説で、最新の展開に不満をあらわにした。
「私は召喚状とは何か、大陪審とは何か、このすべてについてほとんど知らなかった。いまでは専門家になりつつある。私の選択ではなく、そうならざるを得ないからだ」とし、「不名誉なことだ」と述べた。
前大統領は演説に先立ち、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、特別検察官から書簡が届いたと明かした。「私が(2021年)1月6日(連邦議会襲撃事件)の大陪審捜査の対象になっているという内容で、わずか4日以内に大陪審に出向くという、非常に短い期限を提示された。これはほとんどの場合、逮捕と起訴を意味する」。
スミス氏は、前大統領が昨秋に次の大統領選への出馬を表明した直後、メリック・ガーランド司法長官によって特別検察官に任命された。
スミス氏率いる捜査チームは、前大統領による機密文書の取り扱いや、連邦議会襲撃、前大統領とその顧問による政権移譲の妨害の試みについての捜査を担っている。
具体的にどのような犯罪行為について検討しているのかは言及していない。ほかに捜査対象となっているとの通告を受けた人がいるのかもわかっていない。
議会襲撃事件について調査してきた下院の特別委員会は昨年12月、トランプ前大統領を反乱の扇動など以下の4つの容疑で刑事訴追すべきだと勧告した。
- 反乱の扇動、支援、幇助(ほうじょ)、慰安
- 公的手続きの妨害
- 米政府に対する詐取の共謀
- 虚偽証言の共謀
与党・民主党が主導する特別委は「正義への道筋を示すもの」だとしたが、司法省はこの勧告に従う必要はない。
スミス氏はすでに、マイク・ペンス前副大統領やトランプ前大統領個人の顧問弁護士だったルディ・ジュリアーニ氏など、トランプ政権の幹部や顧問ら数十人の事情聴取を行っている。
大陪審で証言した数人によると、前大統領のチームが、同氏が重要な激戦7州で民主党のジョー・バイデン氏を破ったとする「偽の選挙人」名簿を作成しようとした試みについて、聞かれたという。
ジョージア州アトランタの検察も、前大統領がバイデン氏の勝利を取り消すよう州当局者に違法な圧力をかけたかどうか、捜査を進めている。前大統領は2020年12月、ジョージア州のブラッド・ラッフェンスパーガー州務長官に電話で、選挙結果を覆すのに十分な「1万1780票を見つけたいだけだ」と述べていた。
前大統領は現在、2024年大統領選の共和党候補として有力視されている。世論調査ではライバルのロン・デサンティス・フロリダ州知事を、2桁のポイント差をつけてリードしている。
2度の起訴が発表されたにもかかわらず、デサンティス氏に対する前大統領のリードは過去4カ月で拡大している。









