ロシアで拘束の米新聞記者、米大使が2回目の面会

画像提供, Reuters
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのエヴァン・ガーシュコヴィッチ記者(31)がロシアで拘束されている件で、アメリカの駐ロシア大使が3日、2回目の面会をした。
リン・トレイシー大使の面会後、米国務省の報道官は、「大使の報告によると、ガーシュコヴィッチ氏は置かれた状況にもかかわらず、健康状態は良好で、しっかりしている」と説明した。
ガーシュコヴィッチ氏は3月29日にスパイ容疑で拘束された。ソヴィエト連邦の崩壊後、西側ジャーナリストがロシアで拘束されたのは初めてだった。
米政府とウォール・ストリート・ジャーナルならびにゲルシコヴィッチ氏はそろって、スパイ行為を否定している。
トレイシー大使は4月に、ガーシュコヴィッチ氏と初めて面会。その後も面会を求めてきたが、ロシアはそれを認めなかった。
ガーシュコヴィッチ氏は現在、モスクワのレフォルトヴォ刑務所に収容されている。かつてこの施設は、ソ連国家保安委員会(KGB)の刑務所だった。
米ロの対立
モスクワの裁判所は先月22日、ガーシュコヴィッチ氏の釈放を求めるアメリカ側の訴えを退けた。米政府は極めて残念だとした。
アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は、この日の面会実現まで「事実上毎日」、領事面会を認めるようロシアに働きかけてきたとされる。
面会をめぐっては、米ロの対立が続いていた。
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アメリカは、ロシアが国際法を無視していると非難。一方のロシアは、アメリカがロシアの記者団へのビザ発給を拒否したことが、ロシアの判断に関係しているとしていた。ロシアの記者団は、国連安全保障理事会に出席するセルゲイ・ラヴロフ外相の取材で、米ニューヨークを訪れようとしていた。
ロシア外務省は、ビザ発給の拒否を「妨害行為」だと表現。ラヴロフ氏は、アメリカの決定をロシアは許しも忘れもしないと述べた。
他の拘束米国人についても
米政府はガーシュコヴィッチ氏の他にも、ロシアで4年以上拘束されている元米海兵隊員ポール・ウィラン氏の釈放も求めている。
ウィラン氏は、モスクワから遠い南東にあり、厳しい環境で知られるモルドヴィアの収容所にいる。
米国務省は声明で、「両人ともすぐに家族のもとに帰されるべきだ」とした。
米女子バスケットボールのスター選手ブリトニー・グライナー氏は、ロシアで10カ月間拘束された後、昨年12月に釈放された。武器密輸の罪でアメリカで収監されていたロシア人ヴィクトル・ブート氏との身柄交換だった。
ブリンケン国務長官は、「世界各地で恣意(しい)的に拘束されている他の多くのアメリカ人」を帰国させる方法を、アメリカ政府は模索しているとしている。











