プーチン氏、ウクライナの反転攻勢は失敗していると主張

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ロシアのプーチン大統領は13日、ウクライナ軍が反転攻勢に失敗しており、多大な損失を被っていると主張した。
プーチン氏は従軍記者らとの会合に出席。ウクライナの損失が「壊滅的」なレベルに近づいていると述べた。
また、根拠を示すことなく、戦車の損失はウクライナが160台以上なのに対し、ロシアは54台だとした。そして、ウクライナの兵力損失はロシアの10倍だとし、ウクライナは「どの面においても」失敗していると主張した。
この主張は検証できていない。米当局者は匿名でAP通信に対し、プーチン氏のコメントは「正確ではない」と述べ、ロシア側の公式見解を真に受けてはいけないとした。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、毎晩恒例のビデオ演説で、反攻が失敗しているとの見方を否定。「前進がみられる」と述べた。
また、「ウクライナの土地が一歩ずつ、1メートルずつロシアの悪から解放されつつある」とし、ウクライナ兵らに感謝を表明した。
ウクライナ軍のヴァレリー・ザルジニー総司令官も、「いくつかの成功があった。計画を実行中で、前進している」とテレグラムに投稿した。
ウクライナの戦果は小規模か
ウクライナの反攻は初期段階にあり、東部ドネツク州と南東部ザポリッジャ州で小規模な戦果を収めている。ゼレンスキー氏は、東部バフムートでも前進があったとしている。
しかし情勢は、ウクライナ政府が今週初めに勝ち誇ったように出した解放宣言ほど明快ではない。
BBCは13日、ウクライナ軍がドネツク州で奪還した最初の集落のいくつかで取材が許可された。多くは荒れ果て、ロシア軍が押し戻そうとしている地域もある。
北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、反攻はまだ「初期」だが、ロシア軍の撃退において進展がみられると述べた。
ストルテンベルグ氏は、「分かっているのは、ウクライナは多くの土地を解放するほど、交渉の席でより有利な立場に立てるということだ」と、米ホワイトハウスであった会合でジョー・バイデン米大統領に話した。
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プーチン氏はこの日の記者らとの会合で、最近のウクライナからの越境攻撃について、ロシア当局はもっと予期できたはずだと発言。
「ウクライナ領内の、ロシアに到達できないような距離に一種の衛生地帯を設ける」ことを検討していると述べた。
プーチン氏はまた、ロシアが「高精度の弾薬、通信機器、航空機、ドローン(無人機)など」が不足しているとした。ロシアはここ1年間、兵器の生産を増やしている。
ゼレンスキー氏は13日、武器の部品がロシアに流入するのを食い止めるため、より厳しい制裁が必要だと主張。流入している部品の一部は、ウクライナのパートナー国家で製造されているものだと述べた。
そして、ロシアはそれらの部品を使って、13日に南部クリヴィー・リフのアパートや倉庫を攻撃したようなミサイルを製造しているとした。この攻撃では11人が死亡、数十人が負傷した。
ベラルーシに核配備の動き
アメリカは同日、ウクライナに対する3億2500万ドル(約450億円)規模の追加軍事支援を発表した。
一方、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、広島と長崎で使われた原爆の「3倍の威力がある」核兵器をロシアから受け取っていると示唆した。
ルカシェンコ氏は、核兵器をすでに受け取ったのかは明言していないが、潜在的な侵略を抑止するため、ベラルーシの核配備は必要だと主張した。
ロシアは今月初め、ベラルーシに戦術核兵器を7月から配備すると発表した。これは、ウクライナへの軍事支援を強化する西側諸国への警告とみられている。










