キーウに今月9回目のミサイル攻撃 前日の砲撃で少なくとも9人死亡、双方が非難

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ウクライナの首都キーウで18日早朝、ロシアによる空からの攻撃があった。キーウへのこうした攻撃は今月になって9回目。前日には各地で砲撃があり、5歳男児を含む少なくとも計9人が死亡、19人がけがを負ったとされた。
キーウのヴィタリ・クリチコ市長は18日、落下した破片によって市内のガレージで火災が発生したが、負傷者はいなかったと通信アプリ「テレグラム」に書き込んだ。
ウクライナ当局によると、南西部の港湾都市オデーサではミサイル攻撃で1人が死亡、2人が負傷した。このほか、ウクライナ中部ヴィンニツャ、フメリニツィキー、ジトーミルの各州でも爆音が響いた。
キーウの軍事行政当局は初期の情報として、飛来したミサイルはすべて撃墜したとみられるとした。キーウのセルヒイ・ポプコ行政府長官は、カスピ海上空でロシアの戦略爆撃機から多数のミサイルが発射されたと述べた。巡航ミサイルも含まれていた可能性があるとし、空爆後にロシアはキーウ上空に偵察用ドローン(無人機)を飛ばしたとした。
ポプコ氏はまた、キーウの東で住宅以外の建物が炎上したと説明したが、負傷者の有無は明らかにしなかった。

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前日には5歳児が犠牲に
前日17日にはウクライナ各地が砲撃され、少なくとも計9人が死亡、19人がけがを負ったとされた。ウクライナとロシアは互いに、相手が民間人を攻撃したと非難している。
南部ヘルソン州のオレクサンドル・プロクジン知事は、州内のゼレニウカ村をロシアが砲撃し、5歳男児など3人が死亡、2人が負傷したと話した。商店の外を砲弾が直撃したという。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はビデオ演説で、ゼレニウカ村で死亡した少年は7月で6歳になるはずだったと説明。「これはテロリストによる新たな砲撃だ。人々はごく普通の店の近くの通りにいただけだった」とし、国際社会にロシアへの圧力強化を訴えた。
一方、ロシア占領下の東部ドネツク市では、ウクライナの砲撃によって5人が死亡、15人が負傷したと、ロシアの支援を受けるアレクセイ・クレムジン市長が述べた。
同市長は、ウクライナ軍が17日だけで砲弾163発とロケット弾20発を同市に向けて発射したと非難。負傷者には13歳の子どももいたとした。また、砲弾が民家や集合住宅を直撃し、インフラが被害を受けたと述べた。

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BBCは、どちらの主張とも独自に検証できていない。
ドネツク市は2014年から親ロシア派の分離主義者が支配している。同市があるドネツク州は、ロシアが昨年、不法に併合した4州の一つ。
ウクライナの反転攻勢
ウクライナはゆっくりと確実に、ロシア侵略軍に対する大規模な反転攻勢の準備を進めている。
西側当局によると、ウクライナ軍は戦車や戦闘車、工兵などを結集させているという。また、地雷除去や架橋、長距離砲による攻撃といった技術も整えているという。
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西側当局はロシア軍について、困難な状況にあるものの防衛線は「潜在的に手ごわく」、部隊は「広範囲の地雷原」に守られているとみている。
そのため、ウクライナ軍の反攻を評価するには、獲得領土の広さだけでなく、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に戦略の見直しをさせられるかも考慮すべきだとした。

こうしたなか、ウクライナのドミトロ・クレバ外相は17日、キーウで中国の外交官と会談。ロシアに領土を明け渡すことになる和平案を拒否した。
ウクライナが黒海を通じて数百万トンの穀物を輸出できるようにする協定は、期限切れ前日に2カ月間延長された。












