スーダン、24時間の停戦守られず 死者200人近くに

画像提供, Reuters
国軍と準軍事組織「迅速支援部隊(RSF)」の激しい戦闘が続くスーダンの首都ハルツームで18日、予定されていた停戦が守られなかった。
軍トップのアブドゥル・ファッターハ・ブルハーン将軍と、RSFを率いるモハメド・ハムダン・ダガロ司令官が、24時間の人道的停戦に合意していた。停戦は午後6時から予定されていたが、銃声や戦闘機の飛行音は鳴りやまなかった。
スーダンでは、民政移管をめぐって国軍とRSFが対立を深めている。15日に始まった戦闘により、これまでに200人近くが死亡している。
この日は、ハルツーム空港に近い軍司令部周辺で戦闘が報告された。空港は市街地にあり、住宅地に囲まれている。
戦闘が続いていることで、住民の食料や水が不足しているという。
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ハルツーム在住のドゥアア・タリクさんはBBCの取材に対し、飲み水がもう残っていないと話した。
最後のボトル1本は2歳の子供のために残していあるという。また、銃撃を避けるため、家族全員で「小さな廊下」に身を寄せていると話した。
「死んだ人のほとんどは、家に飛んできた銃弾やミサイルで死んだので、家の中でも外が見える場所は避けた方がいい」と、タリクさんは語った。
ハルツーム大学では、流れ弾に当たった学生1人が死亡している。
キャンパス近くの建物に避難している法学生のモサアブ・シャリフさんは、「私たちは他の学生らのために食べ物を調達しに行こうとしていた」と話した。
フェイスブックの投稿によると、亡くなった学生は、安全な避難経路が確保できなかったため、キャンパス内に埋葬されたという。BBCはこの投稿が本物だと認している。
「3人で行ったら、彼が胸を撃たれた。助けることもできなかった。彼を埋葬している時も、別の1人が手を撃たれた」と、シャリフさんは説明した。
「狙撃手は懐中電灯を持っている人なら誰でも標的にしていた」
停戦開始の時間を過ぎても
停戦開始予定時刻の30分前には、ハルツーム東部に住んでいた幼い兄弟3人が爆撃で死亡したと報じられた。
住民がラマダン(断食月)の断食を終えた午後6時になっても銃声が響き渡り、ハルツーム北部バフリでは、飛行機が頭上を飛んで行ったという目撃情報もあった。
ハルツーム在住の別の女性は、停戦が実施される時間を過ぎても、激しい戦闘の音が続いたと話した。
この女性はこの日の午前、自宅にミサイルが落ちたため、1歳の子供を連れて逃げてきたばかりだったという。


今後24時間で戦闘が収まったとしても、民間人が助けを探すのに十分な時間は取れないとみられている。赤十字社は、医療システムは崩壊寸前だと述べている。
赤十字社は、家に閉じ込められた人々からの救援を求める電話を複数受けていると述べた。ハルツームの人口は約1000万人で、現在はその大半が停電に見舞われている。
スーダン国内ではこのほか、西部ダルフール地方でも戦闘が行われている。
国連の援助担当責任者、マーティン・グリフィスさんは、人道支援従事者が攻撃を受け、性的暴行を受けているとの報告があるとして警告した。
「受け入れられない事態であり、止めなければならない」
スーダンで何が起きているのか
アフリカ北東部に位置するスーダンは、長く政情不安を抱えている。2019年には、長期にわたり政権を維持していたオマル・アル=バシール大統領が、反政府運動によって失脚した。
2021年10月、軍トップのブルハーン将軍がクーデターを起こした。クーデター後には主権評議会(暫定政権)が置かれ、議長となったブルハーン将軍と、副議長のダガロ司令官が権力を握った。
ブルハーン将軍とダガロ司令官は民政移管のプロセスをめぐる協議で、10万人規模のRSFを国軍へ統合する計画や、誰が新たな軍隊を率いるのかについて折り合いがつかず、今回の衝突につながった。










